結婚相談所について詳しく調べると、あるサイトでは
- 1位:ツヴァイ
- 2位:エン婚活エージェント
- 3位:パートナーエージェント
またあるサイトでは
- 1位:フィオーレ
- 2位:イノセント
- 3位:リングベル
別のサイトでは
- 1位:オーネット
- 2位:ツヴァイ
- 3位:IBJメンバーズ
このように、サイトによっておすすめしている相談所が違うことは往々にしてあります。
また「おすすめの結婚相談所10選」で紹介している相談所もあれば、候補にすら挙がっていない相談所もある…。
そこで当記事では
- なぜサイトによっておすすめの相談所が違うのか
- 良いサイトの特徴
- 結婚相談所選びで参考になるサイト
上記を
- 結婚相談所を10か月で成婚退会
- 恋愛相談を500件以上回答(BA200件以上)
- 恋愛メディアを2年以上運営
- SEO検定2級保持者
このような経歴を持つ筆者が解説します。
サイトによっておすすめの結婚相談所が違う理由
お金が絡んでいるため
一番の理由はこれです。
結婚相談所は
- 商品は人
- 会員の多さが正義
- 結婚したら二度と利用しない
このような特性上、どれだけ人を集められるか。存在を知ってもらうか。が重要になってきます。
そのため広告にお金をかけるビジネスで、アフィリエイトの中では高額な部類に入ります。
成果発報酬型の広告。入会してくれた数に応じて企業から報酬が支払われる。
0人なら1円も払わなくても良いため、企業にとっては都合が良いシステム。
アフィリエイトには様々な手法がありますが、代表的なものはGoogleで検索上位に表示されること。
上位に表示されると、それだけで数万人の人が見に来てくれる可能性が出てきます。
「結婚相談所 おすすめ」で検索するとアフィリエイトサイトが山のように出てきます
ここで本題。
おすすめする結婚相談所がサイトによって違うのは
- 成果報酬が高い(低い)から
- 競合が多いから、メジャーどころを避ける
- 企業から直接依頼を受けている
- マッチングアプリに誘導したいため
- 紹介する代わりにリンクをもらう
(被リンクが多いと検索上位に上がりやすい)
これらは一重に「お金が欲しいから」という理由につながります。
企業は営利団体ですから、利益を追求するのはある種当然のことです。
しかし、自分の利益のことばかり考えたり、利用者(読者)のことを全く考えないのは、情報発信者としてあるべき姿ではありません。
サービスに大差ないから
誰もが認める・絶賛するサービスなら、みんなこぞって「1位!」と取り立てるでしょうが、そのような相談所はありません。
それは、結婚相談所が提供しているサービスの根幹は何処も同じだから。
初めは「結婚意欲の高い男女を紹介する」だけでしたが、それに「手厚いサポート」を付与したのがハイブリッド型と呼ばれる相談所。
ですが、良いサービスは真似されるもの。
今やハイブリッド型の相談所は当たり前になっており、もはやデータマッチング型・仲人型といった区別は無くなっています。
サービスの質は定量的に測れない
結婚相談所は
- 入ってみないと分からない
- 10か所以上掛け持ちすることはない
- 担当仲人との相性に依存する
このように個人の主観が評価の主軸になるため、サービスの質を定量的に測るのが難しい側面があります。
大手企業になると仲人は複数居るため「たまたま当たった人が悪かった」ともなりますし、入会者に問題があるパターンも間々あります。
たとえ取材したとしても、「表向きは立派なことを言っているけど、実際の対応はひどい」なんてこともあり得ますから
- 実際に入会してみないと分からない
- 会員が悪いパターンもある
- 客観的に判断できる人でも10か所も掛け持ちなんてしない
そのため、企業に対するイメージや憶測がどうしても入ってしまい、意見が割れてしまいます。
結婚相談所の数が多いから
結婚相談所は、個人事業主を含めると4000社以上。
副業レベルで運営している人も居り、それらすべてを調査するのは物理的に不可能です。
サイト運営者にとっても、そこまで調査するには膨大なコストがかかりますし、そもそも取材に応じない相談所・ホームページを持っていない相談所もあります。
「おすすめの結婚相談所」と言いながら、実際には調べていなかったり、自分の都合で(調べるのが面倒だから)3選にしている。
といった個人サイトも沢山あります。
大手メディアではある程度調査されていますが「情報が古い」はよくあります
自社を宣伝したいから
これは結婚相談所自らブログを運営している場合。
企業は営利団体なので「自分のサービスを申し込んでほしい」と思う気持ちは自然なこと。
ですが
- 自分達のサービスの良い点をゴリ押し
- 他社サービスの悪い点をゴリ押し
このような分かり切っている記事はしらけてしまいます。
むしろ当事者だからこそ分かる裏事情や、デメリットのほうが利用者(読者)は「知りたい」と思うもの。
都合の悪いことは全て隠す。良い点ばかり言う。これらは読者に寄り添っているとは言えません。
都合の悪いことを隠したり、人のせいにする上司は好かれないのと同じ
特定の企業や業界を嫌っているから
おすすめの結婚相談所として紹介されることがある反面、「ここはヤバイ」「やめとけ」とネガティブな話題で紹介されることもあるのが大手企業の特徴です。
その理由は、サイト運営者が
- 婚活業界を嫌っている
- 別の商品を紹介したい(他社やアプリなど)
- 特定の企業を嫌う
このような理由が考えられます。
大手企業から嫌われると報酬も支払われませんから
- 別の企業(結婚相談所)をおすすめする
- 別の商品(マッチングアプリなど)を紹介する
- 別のマネタイズ方法(コンサルなど)を考える
このような手段をとっているサイト運営者も少なくありません。
どう思うかは人によるため
結婚相談所は人と人を繋げるサービス。仲を取り持つのも人。
人間関係に正解はありませんから、合う・合わない。は必ずあります。
人事考課では「上司にどれだけ気に入られているか」も影響するように、サイト運営者も人ですから、好きな企業・嫌いな企業。で選ぶ可能性は十分あり得ます。
そのため、サイト運営者に共感できるか。も大事なポイントだと思います
良いサイトを見分ける方法
ここで言う「良いサイト」とは
- 倫理観がある
- ちゃんと読者のことを考えている
と感じるサイトのこと。
わたしも結婚相談所に関する記事を執筆する上で、沢山のサイトを見てきました。
その中で「ここは読者のことを考えている」と思えるサイトにはどんな特徴・共通点があるのか。
詳しく解説していきます。
- 悪い面やデメリットもちゃんと伝えている
- 一般論だけじゃない
- 押し売り感がない
- 執筆者の情報が開示されている
- サイト運営者の熱量や想いが込められている
- 情報を裏付ける根拠や証拠が示されている
- 情報が新しい
悪い面やデメリットもちゃんと伝えている
自分の利益やお金のことばかり考えている人は、とにかく読者に申し込んでほしいため
- いいことしか言わない
- 悪い面に触れない
といった傾向が強いです。
個人的には、物事には良い面と悪い面がある。と思っているため、メリットしか言わないサイトは信用に値しない。と思っています
最近は、デメリットも提示することが当り前になってきましたが
- 結婚相談所はお金がかかる
- 必ず結婚できるわけではない
- 本人の努力が必要
このように、分かりきっていることをデメリットとして説明するサイトも多く「言いたくないんだな…」という気持ちが透けて見えます。
一般論だけじゃない
昨今のSEO(検索順位を上げるための施策)では
- 長文が良い
- 長く閲覧される方が良い
- キーワードを含めるのが良い
- 被リンクは沢山ある方が良い
上記のような傾向が強いため
- 無駄に長い文章
- 結論を引き延ばした挙句「分からない」
- 不自然な見出し・タイトル
- リンク欲しさに褒めちぎる紹介しまくる
と、読者のためにならない記事が量産さています。
これは結婚相談所に限ったことではありませんが…
その結果、一般論になりがちで
- 違う、そうじゃない
- 具体例が知りたい
- 経験則が聞きたい
と読者は思います。
わたしも婚活をしていた時「婚活サイトは一般論ばかりで参考にならない」と思っていました
また、公式HPに載っていることをそのまま転記しているだけのサイトも散見されます。
分かりやすく整理する。という意味では価値はありますが、とにかく文字数を稼ぎたい魂胆が透けて見え「意識が自分に向いている」と思ってしまいます。
押し売り感がない
具体的には
- 広告がやたら多い
- 追いかけてくる申し込みボタン
- しばらくするとポップアップ広告が出てくる
- 分かりづらいキャンセルボタン
このような広告にはイラっとします。
企業は営利団体ですので申し込んでほしい意図は理解できますが、読者のことを考えるなら良いサイトとは言えません。
一般的に、広告は貼れば貼るほど、読者は離れていくもの。
ページを切り替えるたびに出てきたり、ミスタップ(クリック)を誘うようなやり方は姑息と言わざるを得ません。
執筆者の情報が開示されている
WEBメディアでは誰が書いたか。という情報は重要です。
何故なら、結婚相談所は人によっておすすめ度が変わるため。
執筆者のおすすめが読者にとっても当てはまるとは限りません。
ですが、執筆者の情報が明確に開示されており、その情報に共感できるのであれば、読者にとってもおすすめになる可能性は高いです。
大手企業の場合、外注のライターに書いてもらっていることが多いです。
素性が誰かも分からない・当り障りのない記事に心動かされるほど読者の心は単純ではありません。
サイト運営者の熱量や想いが込められている
サイト運営者の考えに共感できるかどうか。は個人的に大事なことだと思います。
自分と同じ性格の人がおすすめするモノは合うことが多い。
これは何となく理解できるのではないでしょうか。
恋愛経験が豊富な人から「恋人を作る方法?それなら駅でナンパ100人切りしろ」と言われるか、恋愛経験はほとんどない人から「それなら結婚相談所が良いですよ。僕もそれで結婚できましたから」と言われるのでは、感じる印象も全然違うと思います。
情報を裏付ける根拠や証拠が示されている
読者のことを考えないメディアは根拠や証拠に乏しい印象が強いです。
例えば
- 結婚相談所の離婚率は10%と言われています
- 申し込みの受諾率は10%と言われています
- 結婚相談所で成婚する人は大体1年くらい
サラッとこのように説明されたりしますが、その根拠・参照元(ソース)は一向に見つからない。
といったことは往々にしてあります。
これは外注ライターが執筆している大手に多い印象
また他のサイトに読者が逃げないよう
- 参照元のリンクを貼らない
- 参照元がライバルサイトの場合、名前を出さない
このような対策をするサイトも普通にあります。
わたしもクライアントワークをしていた時に、ライバルサイトの名前を出さないように指示を受けたことがあります
情報が新しい
結婚相談所を紹介している大手サイトを見ると
- IBJの会員6万人
- ツヴァイの自社会員3万人
このような情報が未だに検索上位に居たりします。
どちらも2020年以前の情報です
最近は、そのことを知られないために
- 記事の更新日時を非表示にしている
- タイトルだけ「2025年最新」と変えている
(でも中身は2020年の情報)
このようなサイトも未だに蔓延(はびこ)っています。
個人的におすすめ度の高いサイト
ここからはわたしが個人的に「良いな」と思っているサイトを紹介します。
Japan Marriage(ジャパンマリッジ)
結婚相談所の裏側についての話が多め。
業界についての経験が豊富で、サイト内には結婚相談所のリアルな口コミも多数あります。
運営者の方は業界から嫌がらせを受けた経験もあり、その経験談が真実味を物語っています。
ここ以上に真実を語っているサイトはないのではないでしょうか。
主な収益源はコンサル業。(だと思います)
そのため、結婚相談所に対する忖度のようなものは感じられず、本当に読者のために考えられて作られている。と感じます。
人を選ぶサイトかもしれませんが、わたしは概ね支持します。
みん評
ここは結婚相談所というよりも、口コミの総合サイト。
結婚相談所は人数が少ないので大手相談所の口コミしかありませんが、GoogleMapや2ちゃんねるより、よっぽどアテになると思います。
わたしもこちらのサイトに口コミをさせていただきました
口コミは
- 匿名性が高い
- 嘘や勘違いの情報も多々ある
- 情報が古い
- 投稿者に問題があることもある
なので、鵜呑みにせず「そんな意見もあるんだ」と一歩距離を置いて見るのがおすすめです。
オリコン顧客満足度ランキング
大手の結婚相談所限定ですが、ランキングの根拠が事細かに記載されており、検索上位を独占しているアフィリエイトサイトより客観性はあると感じます。
点数を見ると、ゼクシィ縁結びエージェントが毎年一位を取っていますが
- 料金によるところが大きいのではないか
(高額になると評価も厳しくなりがち) - 大手は支店が多く、アドバイザーも玉石混合
- 点差は20点も30点も開いているわけではない
これらの点から、「どこもそんなに大差ないんじゃないか」というのが率直な感想。
つまり「サービスに大差ないから」で述べた通り、どう思うかは人次第になるのではないかと思っています。
結婚相談所を紹介するサイトに対する意見
利用者にとっての「おすすめ」ではない
サイト運営者がおすすめする結婚相談所は
- 報酬が高いから
- 贔屓(ひいき)にしてもらっているから
- 我々はこっちの方が良いと思う
と、自分達の基準で選んだもの。
家電量販店でも高い商品を勧めてきますし、保険でも「こちらの方がもっと安心できますよ」と言ってきますし、賃貸でも希望額より1ランク上の物件を紹介される。
このように、様々な場面でおすすめを紹介されますが、これらは全て「売り手」のおすすめであって、利用者(読者)のおすすめではないということ。
本当に利用者のことを考えるなら、悪い面もちゃんと説明するのが筋ですし、選択肢を絞る(多いと迷うため)のも大事な考え。
- 20代におすすめの相談所
- 大阪のおすすめ相談所
結婚相談所はこのように年齢と場所に絞った紹介が主流ですが、北海道~沖縄まで、全都道府県の結婚相談所を紹介しているサイトを見ると
- 「それ、本当に良いと思ってる?」
- 「あなたが今まで見てきた相談所の中で何位?」
- 「被リンクが欲しいから紹介してるだけなんじゃないの?」
相手のサイトから自分のサイトにリンクを貼ってもらうこと。
被リンクが多いとGoogleの検索結果で上位に表示されやすくなる。
このような疑念も湧いてきます。
企業もボランティアではありませんから分かりますが、度が過ぎると思うサイトもあります。
そのため、運営者に対して共感できるのかは重要。
- この人がおすすめと言うなら間違いはなさそう
- この人がそう思うなら自分にも合っているだろう
共感できる人からの助言は腑に落ちやすいものです。
「人による」のは利用者も運営者も分かっている
最近、結婚相談所をおすすめするサイトを見てみると、順位を付けず「○○選」と表現するサイトの方が多いように感じます。
これは、相談所によってコンセプトやターゲットが違うためで、そのことをサイト運営者も、利用者も分かってきているためなのだと思います。
例えば、結婚相談所のムスベルは40代以降の世代をターゲットとしています。
本当は20代や30代の人にも来てほしいけど、そこにはIBJやツヴァイといった強力なライバルが居るため、ターゲットをあえてずらしています。
そんな中、偶然見に来てくれた20代の人に「ムスベルがおすすめです」と言っても「明らかに年齢層違うんですが…」と思われてしまいます。
ただ、人間の心理として
- 上から下に読む
- 左から右に読む
という特徴があるため、○○選と言いながら
- 一番紹介したい案件を最初に紹介する
- 一番紹介したい案件を左に持ってくる
ということはあります。
わたしも広告代理店に「○○を左に持ってくることは可能ですか?」と聞かれたことがあります(もちろん断りました)
無駄に多い選択肢を提示されても逆に迷うだけ
例えば、家電量販店にイヤホンを買いに行った時「多すぎて逆に迷う」と感じたことは無いでしょうか?
心理学の世界では「ジャムの法則」というものがあります。
これは、スーパーでジャムの試食販売を実施した時
- 6種類のジャムを用意
- 24種類のジャムを用意
どちらの方がより売れるのかを検証したもの。
結果は
- 6種類の場合:購入率30%
- 24種類の場合:購入率3%
で、選択肢が多い方が決断できない人が多い。という結果に。
理由としては
- 24種類は全部試食することができない
- 吟味できない選択肢を与える
- 吟味できない選択の中に「もっと良いモノがあるかもしれない」と思い決定できなくなってしまう
このような要因があると言われています。
結婚相談所は一生で1度使うか使わないかのサービス。
なのに10以上の選択肢を与えても逆に迷ってしまいます。
ただ、SEOでは長文が有利とされており、情報量は多い方が検索結果の上位に上がりやすい。
また、Googleの考えの一つに「長く読んでもらえるサイトは良いサイト」という考えがあり、読者を長時間引き留めるために、あえて沢山の情報を載せている所は多いです。
ここが個人的に納得いかない所。意識が読者ではなくGoogle(利益)の方に向いていると感じます
本当に読者の為を思うのなら、闇雲に選択肢を提示せず、本当に良いと思うものを5つくらいに絞って伝える方が時間を奪わずに済みます。
まとめ:お金が動くところには人が集まるもの
- クレジットカード
- ウォーターサーバー
- 語学スクール
- 子供の塾
- 転職
など。アフィリエイト業界では「成功すればリターンが大きいジャンル」があり、結婚や婚活も大きく稼げるジャンルとして有名。
そのため、お金や人を沢山投下して人海戦術でシェアを奪おうと大手企業がひしめいています。
(「結婚相談所 おすすめ」で検索すると「2025年」「最新」「おすすめの結婚相談所」「徹底解説」といった文言がずらりと並んだサイトが出てきます)
ただ、そういった情報のおかげで悩みが解消される人が居るのも事実。
- 根拠や証拠の無い情報を鵜呑みにしない
- 納得感が得られなければ決めない方が良い
- 自分の意見を持つ
これらも大事なことです。