- マッチングアプリって実際どう?
- アプリは出会い系のイメージがあって不安
- 安全に出会いたい
マッチングアプリは手軽に始められる反面、他のサービスに比べるとリスクも高めです。詐欺に遭い大事な資産を奪われたり、軽い気持ちで付き合われ時間を無駄にしてしまうなど、心に傷を負ってしまうこともあります。
実際、アプリ利用者のうち14%の人が「詐欺被害にあった」。50%以上が「安全ではない」と回答しているサイトもありました。(参考:ノートン)
当記事では、結婚相談所を成婚退会した筆者がマッチングアプリをおすすめしない理由と、リスクを回避する方法について解説します。この記事内容を実践すると、安全に出会える方法がわかり、大切なお金や時間を失うリスクを減らすことができます。
マッチングアプリをおすすめしない5つの理由

マッチングアプリをおすすめしない理由は、一重に安心できないことにあります。
- プロフィールの嘘
- 身体目的の利用者
- 既婚者の混入
- 安全性への不安
- 男性だけが有料の不公平感
マッチングアプリは手軽に始められる反面、軽い気持ちで利用する人もいて、玉石混合。「詐欺ではないか」「犯罪に巻き込まれないか」など、余計な不安を抱きながら進める恋愛は非常にストレスとなります。
恋愛はそう簡単に上手くいくものではありません。ただでさえ難しい恋愛なのに、更に不安要素を抱えた状態で進めるのは、HARDモードでゲームプレイするようなものです。

ゲームになれていない初心者はイージーモードから始めるのが鉄則です
プロフィール詐称や嘘が多い
マッチングアプリでは、プロフィールや写真の嘘が珍しくありません。
- マッチングアプリ利用者のうち「年齢を偽った人」が20%、「写真を加工した人」が38%(出典:ノートン)
- 利用経験者500人に対し、「顔写真が加工されており実物とは違った」が26%、「見た目・体型が写真のイメージと明らかに違った」という回答も多数(出典:MMS研究所)
- 「性別・年収・職業・居住地などのプロフィールを詐称された」と回答する割合も複数の調査で報告されている(出典:FNNプライムオンライン)
写真を加工されると会うまでわからない。プロフィールに至っては結婚後に発覚するケースもあり、無駄に時間を奪われる結果となってしまいます。
体目的や遊び感覚の人が多い
マッチングアプリでは体目的(ヤリモク)や遊び感覚で利用している人も一定数居ます。



「やれるマッチングアプリ」で検索すると、「実際にやれた」と自称する経験者が大手マッチングアプリを紹介していたりします
- トラブル経験者のうち「性行為を目的としていた利用者がいた」というトラブルは19.3%(出典:MMD研究所)
- トラブル経験者のうち「体目的の人がいた」と回答した女性は18.7%(出典:FNNプライムオンライン)
真剣な交際を望む人にとって、体目的や遊び目的の人との出会いは時間のロスになります。実際に会うと強面の人が出てきてお金を要求される「美人局(つつもたせ)」のパターンもあります。
既婚者や恋人がいる人が混じっている
マッチングアプリでは、登録者に対して独身の証明を行っていません。
- 「既婚者が独身と偽っていた」との報告がある(出典:MMD研究所)
- トラブル経験者のうち「交際や婚姻の状況を詐称された」というトラブルが20代で12%、30代で17%、40代で24%居る(出典:内閣府相談窓口)
既婚者や恋人持ちとの交際は、離職に追い込まれたり損害賠償を請求されるなど、法的・倫理的な問題にもつながる恐れがあります。
安全性に不安がある
マッチングアプリでは利用者の「素性」を詳しく調べることはしません。証明書の画像データを提出するだけで会員登録は完了し、基本的には自己責任で活動を進めていきます。
- アプリ利用者のうち、出会い系詐欺にあったと答えた人の割合は14%(出典:ノートン)
- 東京都の事例:悪質な「ぼったくり」被害だけで、2024年9月~2025年5月の8カ月で被害額はおよそ8,000万円を超え、被害者は54人(出典:TOKYO MX)
- トラブル経験者(44.6%)の中で、「写真詐称」「ドタキャン」「体目的」などの経験が多く、不満要因として安全性が挙げられている(出典:MMD研究所)
- マッチングアプリ「Omiai」で約170万件の個人情報データが流出(2021年5月21日)
- マッチングアプリ「Tea(女性専用情報共有アプリ)」では、約72,000枚の写真が流出し、顔写真+ID画像を含むものがあり、位置情報なども含まれていた可能性(2025年7月)
マッチングアプリはプラットフォーム(環境)の提供が主な業務で、ユーザー一人ひとりの管理はしていません。仮に運営に違反報告して相手が退会処分になったとしても、マッチングアプリは他に沢山あります。マッチングアプリは本気で騙そうとしている人に対して、強い抑止力がありません。
男性のみ有料で不公平に感じる
多くのマッチングアプリでは女性無料・男性有料の体制をとっており不満を抱いている男性は多いです。
- 女性が「コスパ(費用対効果)」に満足している割合が56.7%と高い一方、男性は「実際に会えた数」に対する不満が39.6%など、費用をかけても成果が見えにくいことへの不満が強い(出典:FNNプライムオンライン)
マッチングアプリは以下のようなモデルが主流です。
- 女性を無料にして女性ユーザーを増やす
- 女性が入会することで男性ユーザーが増える
上記の結果「男性が割を食う」構図になり、女性やアプリに対して怒りの感情が湧きやすくなります。
マッチングアプリをおすすめしない人の特徴


マッチングアプリは、多くの人が利用する出会いの手段ですが、すべての人に向いているわけではありません。下記は「アプリを使うと後悔しやすい人」の特徴です。
- 恋愛に慎重で傷つきたくない人
- リアルなつながりを重視する人
- 恋愛経験が少なく、駆け引きが苦手な人
恋愛に慎重で傷つきたくない人
マッチングアプリではプロフィール詐欺やフェードアウトは茶飯事です。全てを事前に見破ることはほぼ不可能で、何回かは嫌な思いをすることになるでしょう。嘘が嫌いな人や相手に対して強い期待を持っている場合、精神的な負担が大きくなりやすいです。



わたしも顔写真公開直後のフェードアウトやドタキャンを何度も経験し「このまま続けるといずれ人間不信になる」と思ったりしていました
リアルなつながりを重視する人
マッチングアプリは基本的にオンラインの出会い。実際に顔を突き合わせるまでが長い(2週間~1カ月が平均的)ですし、原因がわからないまま突然音信不通になることもあります。
相手の表情や仕草、生活背景などをじかに見て知りたい人や、自然な恋愛を重視する人にとってはミスマッチを感じやすいです。



リアルなつながりを重視する人は婚活パーティーや街コンなど、最初に顔を突き合わせるスタイルのほうが向いています
恋愛経験が少なく駆け引きが苦手な人
マッチングアプリは、安全性の低さを経験でカバーする出会いの手段です。
- メッセージで相手の反応を読む
- 不誠実な言動を見極める
- デートの流れを作る
上記のような「間合いを取る力」が必要で、恋愛経験が少ないと行き詰まり疲弊しやすいです。



特に真面目な人ほど疲弊しやすいです
マッチングアプリのよくあるトラブル


マッチングアプリでよくあるトラブルは次の通りです。
トラブル内容 | 発生率 | 具体的な被害(目安) |
---|---|---|
音信不通・ドタキャン | トラブル経験者の26.5% ※1 | 2週間~1カ月(時間) |
詐欺・勧誘 | トラブル経験者の15% ※2 | 10万円~200万円 |
既婚者・恋人持ち | トラブル経験者の17% ※1 | 10万円~50万円・数ヶ月・仕事を失う |
個人情報流出・身バレ | omiaiの170万件流出、Teaアプリの72000枚画像流出 | 20万円~100万円(引っ越し費用) |
トラブル内容 | 発生率 | 具体的な被害(目安) |
---|---|---|
音信不通・ドタキャン | トラブル経験者の26.5% ※1 | 2週間~1カ月(時間) |
詐欺・勧誘 | トラブル経験者の15% ※2 | 10万円~200万円 |
既婚者・恋人持ち | トラブル経験者の17% ※1 | ・10万円~50万円 ・数ヶ月 ・仕事を失う |
個人情報流出・身バレ | omiaiの170万件流出、 Teaアプリの72000枚画像流出 | 20万円~100万円 (引っ越し費用) |
手口を知っていれば違和感に気づくことができます。
音信不通やドタキャンで時間を無駄にする
マッチングアプリで最も多いのは、音信不通やドタキャンによって時間を無駄にしてしまうことです。理由は様々ですが、根幹には気軽に登録できてしまうマッチングアプリのシステムにあります。
音信不通やドタキャンを完全に予想するのは不可能ですが、以下の点をチェックすることでリスクを下げることはできます。
- 相手のプロフィールに空欄がある
(不誠実な恐れがある) - いつも反応が悪い、返信に1日以上かかっている
- 話を広げる気がない、いつもこちらから話
- 相手の容姿が結構良い
(ライバルが居る可能性大)



わたしもドタキャンされたことがありますが、その時の相手の特徴は「いつも返信に3日以上かかっている」「話を広げる気がない」。でも「割と美人」で諦めきれませんでした
詐欺やネットワークビジネスへ勧誘される
近年はネットワークビジネスやFX、AIを使って楽して稼ぐ系の勧誘が非常に多いです。YoutubeやSNSの広告でもよく見かけますが、マッチングアプリを利用した勧誘も横行しています。当サイトが過去に行ったアンケートでも、男女ともにネットワークビジネスの勧誘がダントツでした。
ネットワークビジネスに勧誘する人の特徴は次の通りです。
- 3回目のデートくらいから誘導し始める
- 悩みを聞いてくる
- 美人からのお誘い
そして「夢」や「自由」といったワードを多用しがちです。楽してお金を稼げる手段なんてありませんし、あったとしても普通は他人に教えません。甘い言葉に惑わされないようにしてください。
既婚者や恋人持ちと知らずに関わってしまう
マッチングアプリには既婚者や恋持ちなど、すでにパートナーがいるにも関わらず新たな関係を求める人がいます。理由は様々ですが、「お金」「ご飯」「性行為」「刺激」のいずれかに該当することがほとんどです。
利害が一致するなら応じても構いませんが、真剣な出会いを求めているなら迷惑な話です。次のような特徴がないかをチェックしてください。
- 友人や家族に合わせてくれない
- 住所や勤め先など個人情報を教えてくれない
- スマホを見られるのを極端に嫌がる
- 左手の薬指に指輪の日焼け跡がないか
個人情報が漏れる・SNSで身バレする
悪意を持った人に個人情報が渡ると、次のようなことが起きます。
- 職場に迷惑がかかり、退職を余儀なくされる
- ストーカー被害に遭い、引っ越しを余儀なくされる
- SNSで誹謗中傷
個人情報が洩れると大事な資産を失う恐れがあります。数回のデートで安易に信用しない警戒心が重要です。
- 最寄り駅を教えない
- 住所の開示は市町村までに留める
- 会社名や勤め先を教えない
- 安易にスマホを見せない
詐欺は3回目以降のデートで本性を現してきます。
マッチングアプリに代わる出会いの選択肢


マッチングアプリ以外の出会いの選択肢には次のようなものがあります。
出会いの手段 | 必要な物 |
---|---|
結婚相談所 | お金(10万円~60万円) |
趣味のコミュニティ | 積極性 |
友人や同僚の紹介 | 人脈 |
結婚相談所で真剣な相手を探す
結婚相談所は経済的に余裕があるなら検討してもいい選択肢です。料金は10万円~60万円ほどかかりますが、安全性や結婚に対する意欲は高く、安心して婚活に取り組めます。
結婚相談所のデメリットは料金が高いことと、相手の求める基準が高いこと。「せっかくこんなに高いお金を払ったんだから」という心理が働くため、良くも悪くも同じレベルの人同士が成婚しやすいです。
結婚相談所は、入会金の高さが逆に詐欺の流入を防ぐフィルターの役割を担っています。
趣味のコミュニティで自然な出会いを探す
スポーツクラブ・文化・ボランティア・同好会など。趣味のコミュニティは共通の話題があるため、自然なつながりが生まれやすいです。
ただし、相手は出会い目的でコミュニティに所属しているわけではありません。急がず、出会い目的であることは伏せて、アプローチをしていくことがうまくいくコツです。
信頼できる友人や同僚から紹介してもらう
友人や同僚からの紹介は、安全で成功率の高い出会いの手段です。
信頼できる人から紹介してもらうことで、相手の背景や人柄が事前にある程度わかります。場合によっては相手の気持ちを間接的に聞くこともでき、恋愛を優位に運びやすいです。
マッチングアプリでの失敗を避けるための対策


もしマッチングアプリを利用するなら、以下の対策を取ってください。
- 嘘のない正直なプロフィールを作成する
- 適度な頻度でのやり取りを心がける
- 初めてのデートは人が多い場所を選ぶ
- 怪しいと感じたらすぐに関係を切る
コツは一時の感情に流されず、粛々(しゅくしゅく)と実行すること。焦らず、感情的にならず、を意識していれば致命傷は避けられます。
嘘のない正直なプロフィールを作成する
過度に盛った写真や空欄の多いプロフィールは、不誠実さを感じ真面目な人を遠ざけてしまいます。その結果残るのは、配慮に欠ける人や騙し目的の人。手間を惜しまず完成度の高いプロフィールを作成してください。
- 写真・年齢・職業・収入・交際歴など可能な限り正確に記載する
- 余計な盛りは避け、加工写真の使用は最小限に
- 正しい日本語を使う
詐欺目的の人は「お金を持っていそうか」「騙しやすそうか」という基準で見るため、相手のスペックは気にしません。むしろ格差があるほうが主導権を握れるため、美人で積極的なことが多いです。
「とても美人で積極的」「自分にはもったいないくらい美人」など、明らかにスペック格差を感じる場合は警戒レベルを上げてください。
適度な頻度でのやり取りを心がける
人の本気度を測る指標は「行動が伴っているか」と「継続できているか」。詐欺師は効率を重視するため、関係構築を急ぎ、早い段階で罠を仕掛けてきます。
しかし、信用は時間をかけて築いていくもの。「三日坊主」という言葉があるように、短期間なら誰でも頑張ることはできます。
- 電話で盛り上がったからと言って相手の言うことを100%信用しないこと
- 誠実な対応をしてくれたとしても、一回のデートだけで信用しないこと
どんなに尊敬できる人でも妄信せず、自分が決めたペースでお付き合いするようにしてください。
「この後○○に行きませんか?」など、初デートで積極的に誘ってくる場合、テリトリーに誘い込む目的があるかもしれません。最初の内は相手のペースに乗せられず、こちらから誘う・こちらから断る。など、常に主導権を握ることを心がけてしてください。



わたしは大して接点のなかった女性から誘われ、深く考えずホイホイついていったら、宗教勧誘にあいました
初めてのデートは人が多い場所を選ぶ
初めてのデートでは人が多い場所を選んでください。しっかりとした態度や警戒心の高さを見せることで、付け入るスキを無くし、相手から身を引いてくれる効果が期待できます。
たとえば、デート場所は人通りの多いカフェやレストランなど公共性のある場所を選ぶ。事前に目的地や時間を相手と共有する。など。
詐欺や泥棒から身を守るには「カモと思われないようにすること」。誘惑に負けない心や、高い防犯意識を見せつけて「ガードが固そう」と思わせられれば、自然と相手から離れていきます。
怪しいと感じたらすぐに関係を切る
人の直感は案外アテになります。失敗する人の特徴は、自分を冷静に客観視できないこと。
- 「これだけ時間(お金)をかけたんだから」
- 「こんなにいい人は他にいない」
- 「こんなチャンスは滅多にない」
上記のように感情的な面が勝り、ちょっとした違和感に気づきながらも冷静な判断が下せないことにあります。
ですが、現実はそう甘くありません。わたしの経験上、次のような要素があると「何か裏がある」と疑ってもよいと思います。
- 金銭の要求
- 普通は隠そうとする、身内を頼る
- 過度なプライベートの情報要求
- 普通のお付き合いで質問されることは無い
- 相手の素性があいまいなままでの関係の深化
- 責任を負おうとしない、逃げの姿勢を感じる
理由を聞いたときに「私のこと信用できないの?」と信用や別れをちらつかせる場合は要注意です。要求を断ったことで別れをちらつかせるなら、その要求が目的ということ。迷わず自分の意志を貫いて下さい。
マッチングアプリに頼らず、自分にあった出会い方を見つけよう


マッチングアプリは気軽に、自由で、低コストで利用できるため、幅広い層に利用されています。ですが迷惑なユーザーも混在しており、恋愛や人生経験がものをいうツールでもあります。
「自分にはマッチングアプリは合わない」と感じている方は以下の手段を検討してみてください。
- 結婚相談所で真剣な相手を探す
- 趣味のコミュニティで自然な出会いを探す
- 信頼できる友人や同僚からの紹介



