マッチングアプリ、SNS、合コン、社内恋愛、結婚相談所など…婚活していて壁にぶつかった時。あなたはどうやって克服していますか?
経験者に相談できる人は良いですが、そうでない場合は匿名掲示板に書き込みをしたり、Q&Aサイトに質問を投稿する人もいるのではないでしょうか?
わたし自身、以下のような経験をしましたが、
- 結婚相談所を10か月で成婚退会
- 恋愛相談サイトで400件以上の回答
- 社会人経験16年、キーエンス関連会社に8年間勤務
- 新人育成やマニュアル作成で表彰歴あり
そこから『この質問の仕方は勿体ない』と思うものを紹介。
逆にどんな質問の仕方が良いのか。具体例を交えて解説します。
こんな質問は失敗する
ここでは筆者が思う、良くない質問の内容を解説します。
どうすれば良いですか?
厳しい言い方をすると、自分の行動を他人に委ねている時点で考えることを放棄している表れ。
他人の意見を参考にして決める場合は『自分は●●だと考えています』と自分の考えを伝えるべき。
例えば『一緒に居てドキドキする人と、男性としての魅力はないけど安心感がある人。どちらに本腰を入れればいいですか?』
という質問で『わたしはまず恋人関係になって徐々に打ち解けていくことが大事だと思っています』という考えがあるのなら【ドキドキを感じる人にしたほうが良い】となりますし、年齢的に余裕があるなら【両者と付き合って経験を積むべき】という答えになったりもします。
もし自分の気持ちが分からない・付き合おうと思えないなら、とりあえず休むことを提案したり、結婚したい理由を探してはどうでしょうか。となることもあります。
どうすれば良いですか?という質問には
- 方法を教えて欲しい
- 判断して欲しい
この2つの意味が含まれています。
方法はある程度自分で調べることが出来ますが、調べることもせずに人に聞いてばかりだと
- 調べる力が身につかない
- 判断力が鍛えられない
- 人のせいにできる
で成長速度が遅く、他人に依存してしまいがちです。
仕事でも、いつも人に聞いてばかりの後輩と自分でまず調べる後輩。3年も経てば圧倒的に後者の方が仕事のできる人間になります。
仕事では納期があるため人に聞くことも有効なのですが、聞いてばかりでは相手の時間を奪うばかりなのでいい顔をされません
そして、圧倒的に多いのは自分で調べているけど自分の考えを伝えない。知らない体で聞いてくる人。
こちらが助言をすると『わたしもそう思ってました』と後出しじゃんけんをするのですが、裏を返せば自分の発言に対して責任を負おうとしていない、逃げの姿勢でもあります。
そのような人からは自信の無さを感じます。
具体的に教えてください
これも厳しい言い方をすれば、このような質問をしてくること自体が問題。
『具体的に教えて』と聞いてくる人の心理は、
- 特別なノウハウがあるんじゃないかと期待している
- 自分で情報を探したり整理するのが面倒と思っている
そしてこの手の質問をする人に限って、自分は具体的な話をしていないことが多いです。
つまり、心のどこかで楽をしようとしている。
例えば『マッチングアプリで彼女を作る方法を具体的に教えてください』という質問。
具体的に回答するにはとても手間がかかります。
- どのマッチングアプリを選べば良いか
- どんなプロフィールを書けば良いか
- 良い写真を撮るコツ
- アプローチの仕方
- デートのプランニング
- LINEの使い方
- 距離の縮め方
- 告白の仕方
このため、ザックリした回答になってしまい『アテにならない』『ありきたりな内容』となってしまいます。
結婚相談所の口コミでも『テンプレ回答』『相談などは全部自分から質問したことしか答えてくれない』といった批判をしている人が必ず居ますが、自分がどんな質問をしたのかまでは書かれていないため、あまり信用していません。
『具体的に教えてください』という回答は長文になりますし、ものによっては本1冊書けるレベルです。
質問者はそのような負担をかける行為だということに気付いていない。自分さえよければいい。という考えを無意識的に持っています。
経験者は瞬時に見抜きます。
そもそも質問になっていない
読み書きに慣れていない人がやりがちなこと。
経緯を話しているだけで長文なことが多く、最後まで読むだけで数分。話の内容を理解するのに更に数分。それだけで疲れます。
回答する人のことを気遣えていないパターンで、男女関係なく距離を置かれます。
良い回答をもらう方法
良い回答をもらう方法は、相手に理解しやすい質問をすること。
具体的には下のようなことを意識すると良いです。
以下、順番に解説します。
聞きたいことを単刀直入に聞く
まずは何が聞きたいのか。要約した質問を1行目に書きましょう。
人が集中できる時間は3分までと言われています。
長文になるほど見ている人は疲れていきますので、疲れていない内に結論を言ってしまいましょう。
例えば
- 初デートで恋愛観や結婚観を聞くのは控えた方が良い?
- 初回デート後、これは脈なしでしょうか
- 初対面で付き合うのはありですか?
このように、先に聞きたいことを言ってから、経緯や詳しい状況を伝えると相手も理解しやすくなります。
具体的に聞く
具体的に教えて欲しいなら具体的に質問しましょう。
Q&Aサイトだと即レスするのは難しいため、最初の内に情報を出し切ったほうが良いです。
ポイントは
- 相手との関係性を言う
- 自分と相手の年齢を言う
- どのような手段で出会ったのかを言う
- 近況を言う
- 自分はどうしたいのかを言う
これらは回答内容が180度変わるくらい重要な情報です。
選択肢を提示する
『どうすればいいですか?』よりも『●●と▲▲どちらがいいですか?』の方が答えやすく楽です。
例えば
- 好きな人に告白しようと思っているのですが、直接言うのとLINEで伝えるのとではどちらが良いと思いますか?
- 片思いの人にアプローチするには、イベントを利用する方がいいか。日常の中で伝える方が良いか。
自分が知らない方法を教えて欲しい時は
『これ以外の方法があれば併せてご回答願います』
このような言い方でOK。
回答者を選ぶ
誰でも匿名で回答できるサイトはいいかげんな回答もあるため、経験者から回答をもらえるサイトの方が良いです。
良い回答者かどうかは【恋愛経験×文章力】で決まります。
- 恋愛経験:恋愛の経験年数や付き合った人数
- 文章力:例え話が上手、文章が見やすい、事実を憶測を分けて話している。
これに【自分と同じ性格】【同じ境遇の人】という条件が重なると尚良いです。
相手から言われた言葉は一字一句正確に伝える
相手から言われた言葉は数少ない事実の情報ですが、1文字違うだけで全然意味が変わることもあります。
特に『は』『が』『も』といった接続詞。
- 『今日“も”似合ってるね』
- 『今日“は”似合ってるね』
前者と後者で意味が全然変わってきますので、相手から言われた言葉は正確に伝えるようにしましょう。
相手にどんなことを言ったのかも伝える
相手から気になる一言を言われた場合、自分の発言に原因があることもあります。
結婚相談所の口コミで『クレーマーのような扱いを受けた』と言っている人の書き込みは
- 『やりとりブッチは日常茶飯事で、チビ・デブ・ハゲのオンパレード』
- 『底辺レベルの人と会ってみたければ●●へどうぞ』
と棘があるような言い方をしている印象があります。
自分の発言に原因がある。ということ往々にしてあります。
自己開示する
年齢、性別、職業、年収、自分の言動。
なるべくぼかそうとする人が多いですが、自分のことは詳しく開示すればするほど詳しい回答が得らえます。
最初に『28歳 フリーターでも結婚出来ますか?』とザックリ質問し、まともな回答が返ってきたら『実は病気持ちで…』と、経緯を話す人を良く見かけます。
気持ちは分かりますが、回答者の立場で言うと、回答する手間が2倍になってしまい、疲れてしまいます
(回答する気力もなくなってきます)
回答をもらえるチャンスは1度しかないかもしれませんから、まずは自分から自己開示するようにしましょう。
自分の考えを伝える
聞くだけの方が楽ですし、恥をかかないし、上手くいかなかったときに回答者のせいにできます。
ですが、個人的には自分の考えを伝えることをおすすめします。
理由は
- 自分の考えを伝えると責任が生まれ(自分事になり)記憶に残りやすい
- もし自分の意見が間違っていても、失敗からは学びがある
- より的確な回答が出せる
恋愛相談は自分がどうしたいかによっても回答が変わります。
- じっくり付き合いたいのか、1年以内に結婚したいのか。
- 外向的な人が好きなのか、内向的な人が好きなのか
- なぜ結婚したいと思うのか
自分のことを伏せて質問すると、的外れな回答になってしまう可能性が上がり、結果的に自分が損します。
何より、恥をかきたくない。責任を負いたくない。という姿勢は、部下の手柄を横取りする上司と同じ思想です。
失敗してもいいです。初めは誰も上手に書く事なんてできません。
ただその姿勢を持つことが大事です。
見直す
質問分を送る前に、自分で書いた質問をもう一度最初から読んでみて下さい。
構成がおかしい、読みづらい文章を書いている人は
- 見直しをしていない
- 初見に配慮ができていない
のどちらかであることが多いです。
文章の練度を上げるには「声に出して読む」「時間をおいて見直す」この2つが有効です。
まとめ
どの点にも共通するのは、楽をしないこと、まず自分から与える。ということ。
自分の考えを整理して質問するのは手間がかかります。
ですが、それをしないと的確な答えは返ってきませんし、『結婚するにはどうすればいいですか?』という投げやりな質問には回答する気が起こりません。
- 信用して欲しいならまず自分から信用する
- 優しくしてほしいならまず自分から優しくする
- 具体的な答えが欲しいなら具体的な質問をする
手間暇かけて気遣いのある聞き方をすると、それに応えてくれる人が必ず現れます。