- 自分のお見合い回数が多すぎ(少なすぎ)かもと不安
- 無闇にお見合い回数を増やすとお金がかかる
- 成婚者はどれくらいお見合いをしている?
IBJ「成婚白書」のデータによると、結婚相談所で成婚した人のお見合い回数(通算)は10回程度が一般的です。ただし1回のお見合いで成婚した人や、20回以上かけて成婚する人など、人によりバラツキは当然あります。
当記事では男女別・年代別のお見合い回数や、お見合い回数を増やす(会ってもらえる)戦略について解説します。この記事を読み進めれば、お見合い回数に関する不安を払しょくでき、交際に繋がる確率が上がります。
結婚相談所での平均的なお見合いの回数

結婚相談所での平均的なお見合い回数は10回程度ですが、年齢や性別によって若干異なります。ここでは「成婚者」「年齢」「性別」によるお見合い回数の違いを解説します。
成婚者の平均的なお見合いの回数
IBJ「成婚白書」のデータによると、成婚者のお見合い回数は10~12回に集中しています。ただし、統計によって「平均値」や「中央値」に幅があり、目安は以下の通りです。
項目 | お見合い回数 |
---|---|
中央値 (最も多くの成婚者が集中する回数) | 10~12回 |
平均値 | 12~15回 |
1回のお見合いで成婚する人も居れば、170回お見合いする男性もいるため、平均値は高めになります。(出典:とら婚「数字でみる、とら婚ご成婚者1500名まとめ」)
退会者(成婚退会ではない)と比較すると次のようになり、成婚者の方が積極的に活動していることが分かります。
男性の項目 | 成婚者 | 退会者 |
---|---|---|
申し込み数(件) | 51 | 30 |
お見合い数(件) | 12 | 3 |
女性の項目 | 成婚者 | 退会者 |
---|---|---|
申し込み数(件) | 24 | 10 |
お見合い数(件) | 10 | 4 |
年代別の平均的なお見合いの回数
年代別にお見合い回数を見ると、高齢になるほどお見合い回数は増えていきます。
年代 | お見合い回数(回) |
---|---|
20代 | 10 |
30代 | 11~12 |
40代 | 11~14 |
出典:IBJ「成婚白書」
年齢が上がると選ばれにくくなることや、将来設計を慎重に考えることなどにより、お見合い回数が増える傾向にあります。
男女別の平均的なお見合いの回数
男女別にお見合い回数を見ると、女性の方が若干お見合い回数が少ないです。
性別 | お見合い回数(回) |
---|---|
男性 | 12 |
女性 | 10 |
お見合いの申し込み数は男性の方が2倍ほど多く、女性は申し受け数が2.5倍ほど多くなっています。
性別 | 申込数(件) | 申受数(件) |
---|---|---|
男性 | 51 | 36 |
女性 | 24 | 101 |
男性の方が積極的に行動している背景には次のような要因が考えられます。
- 男性の方が会員数が多い(高齢男性も若い女性にアプローチする)
- 男性がリードするという価値観が根強くある
男性は「とにかく行動量を増やす」ことが大事です。
結婚相談所でのお見合いの回数を増やすメリット

結婚相談所でお見合い回数を増やすと、「出会いの数が増える」ほかにも「経験値が増える」というメリットもあります。以下に、「経験値が増える」具体的なメリットについて解説していきます。
お見合いの回数を増やすと理想の相手像が明確になる
お見合い回数を増やすと理想の相手像が明確になっていきます。
例えるなら就職活動。実際に働いてみると「もっと待遇が良い所が良い」「社員を大事にする所が良い」と気付くことがあります。婚活も同じで、多くの人と交際するほど「本当に自分に合う人」のイメージがより具体的になります。
- 「思っていたよりも話が合わなかった」
- 「条件は合っていたけど一緒にいて疲れた」
このような経験が、次のお見合いの基準を明確にさせてくれます。
結婚相談所で多くの女性と出会うと視野が広がる
さまざまな人と出会うことで「この条件は譲れない」と思っていたことが、それほど重要ではなかったと気付くことがあります。
- 美人でも性格がキツイ人はいる
- 低学歴でも尊敬できる人はいる
- 年齢は誤差
当初の希望条件から少し外れた中に、良い関係を築ける人がいるかもしれません。成婚者はカウンセラーから紹介された「条件に一致しない人」も素直に受け入れています。
お見合いの経験を通じて自分の強み・弱みに気づける
お見合いは自分自身を客観的に見つめ直す機会でもあります。
- 「初対面では緊張して口数が少なくなりがちだ」
- 「仕事の話になると饒舌になる」
- 「自分のどんな話題で相手が笑顔になるか」
婚活は自分の将来を決める大事な活動のため、コミュニケーションの癖や課題も自分ごととして受け止めやすいです。カウンセラーからのフィードバックもあるため、自分の強み・弱みの棚卸がされやすい環境と言えます。
回数を重ねるとお見合いの緊張が和らぎ自信がつく
不安は「知らない」「分からない」からくる未来の妄想。たくさん経験を積み、「知ってる」「分かる」状態になると緊張は和らぎます。
- 初めは何て声を掛ければいいのか
- 道中のアイスブレイクはどうすればいいのか
- 帰り際に好感度を上げるセリフは何なのか
回数を重ねると自然と場慣れし、会話運びや振る舞いに自信が持てるようになります。

わたしも人と会話をするのは苦手でしたが、仕事でやらざるを得なくなってからは普通にやり取りができるレベルになりました。
適切な言い回しが分からなければカウンセラーに聞くこともできます。
結婚相談所でのお見合いの回数を増やすデメリット


お見合い回数を闇雲に増やすと、出会いの質がかえって悪くなってしまうことがあります。どんなデメリットがあるかも理解して、質の伴った活動を心がけましょう。
お見合いの回数ばかり増えて交際につながらない
数をこなすことが目的になってしまうと婚活は長引いてしまいます。
人は感情で動く生き物。効率重視でコピペの文章を送ったり、デート中に他の女性とやり取りしていると、「真剣じゃない」と思われ成功率は下がります。せっかくお見合いの回数を増やしても、交際の成功率が下がってしまうなら意味がありません。
お見合いに疲れてモチベーションが低下する
お見合いは日程調整や身支度、毎回緊張感を持って話すなど、精神的な負担が大きいです。無理なペースでお見合いをしていると心が疲弊してしまい、婚活そのものに嫌気がさしてしまう恐れがあります。自分が満たされていないと、他人を気遣うこともできません。
出会いの数が多すぎて相手を比べてしまう
複数の候補を比較しすぎると「もっといい人がいるのでは?」と泥沼にハマる恐れがあります。
失敗する人の特徴は、若い頃の自分を基準に考えていること。完璧を求め過ぎると結局誰とも交際できないだけでなく、時間を失い(年を重ねて)交際率が下がってしまいます。
お見合いが形式的になり相手との関係が浅くなる
回数を重ねるうちに、お見合いの場が定型の質問を繰り返す「面接」のようになってしまうことがあります。
形式的なやり取りに終始すると、人間的な魅力や感情が伝わりにくく息が詰まる思いをします。お見合いはプライベートの付き合いで、人柄が最も重視される要素です。機械的な問答ではなく、感情を交えた会話を心がけましょう。
回数が増えるほど費用や時間の負担が大きくなる
お見合い回数が増えるほど、お茶代や交通費、移動時間などの負担が増えます。
結婚相談所によっては1回1万円程度のお見合い料もかかり、初期費用以上の出費になることもあります。出費がかさむと「気軽にお見合いが組めなくなる」「割り勘前提で考えてしまう」など、婚活に影響が出ます。
結婚相談所でのお見合いから成婚までの流れ


結婚相談所では、次のステップで成婚に至るのが一般的です。
- お見合いの申し込み・申し受けで出会いをつくる
- お見合い当日に実際に相手と会って話す
- 交際を深めて真剣交際・成婚へつなげる
お見合いの申し込み・申し受けで出会いをつくる
この段階が、回数を増やす努力が実を結ぶステップです。まずは、お相手検索やカウンセラーの紹介で気になる異性に申し込みをします。相手から受けた申し受けに対して「会ってみたい」と承諾することでお見合いが成立します。
申し込みの受諾率は一般的に10%程度。「10人に申し込みをして1人からOKが来るかどうか」というレベルです。初めから完璧を求めず、お見合いの経験を積むことに主眼を置いてください。



初めは身近な相手で経験を積むこと。レベル1でメタルスライムやはぐれメタル(本命)は狩れません
お見合い当日に実際に相手と会って話す
ホテルのラウンジなどで1時間程度、お茶をしながら一対一で会話をします。お見合いでお互いの第一印象や人となりを知り「また会いたい」と思えるかを確認します。
データマッチング型やオンライン型の結婚相談所(結婚情報サービス)では、自分で段取りを組まなければいけません。次の点に注意して計画を練ってください。
- 昼間に会う
- 非日常的な場所(普段行かない場所)
- 小一時間程度で済ませる
- 人の多いところで会う
お見合い後、お互いが「仮交際(プレ交際)」を希望すると、次のステップへ進みます。
交際を深めて真剣交際・成婚へつなげる
仮交際は、複数人と同時並行で会うことができる期間です。この期間にデートを重ね、相手との相性をじっくり見極めます。一般的には、次の条件が整ったときに告白を経て真剣交際になることが多いです。
- 3回目以降のデート
- 出会って1カ月以上が経過
- 延べ接触時間は12時間以上
真剣交際では他の交際相手を断って、結婚を前提とした話(住まい、仕事、家族、将来など)を詰めていきます。婚活では早い決断が求められるため、なるべく初めの内から芯を持っておく(覚悟しておく)ことをおすすめします。



例えばわたしは
・妻と子供一人なら養えると思っていた
・子供が生まれても自分を愛してくれる人が良い
・アウトドアな人は合わないから選ばない
このようなことを初めから決めていました。
自分の芯を持っておくと迷いがなくなり、結果的に早く成婚できます。
結婚相談所でのお見合い回数を増やすための戦略


結婚相談所でお見合い回数(申し込み受諾率)を上げるためには積極的な姿勢が大事です。
希望する相手に積極的にアプローチする
婚活は就職活動に似ています。初めのうちは、毎月の申し込みの枠を使い切ることを重視し、とにかく間口を広げてください。結婚相談所の婚活において、次のステップに進める確率は以下の通りです。
- お見合い → 仮交際の進展率は35%
- 仮交際 → 真剣交際の進展率は9%
- 真剣交際 → 結婚の確率は61%
出典:IBJ 2020年の実績
上記を全て掛け算すると下記のようになり「およそ50人とお見合いすると結婚できる」というのが平均的な数字です。
0.35×0.09×0.61≒0.019



成婚者のお見合い回数は10回が一般的ですが、退会者も含めた全会員だと50回が一般的となります
仮に、1年以内に結婚したい場合、毎月5~6人くらいの異性とお見合いをしなければいけない計算です。(9カ月目~12カ月目の3カ月間はお付き合いの期間(仮交際~真剣交際)で申し込みはしないものとする)
- 毎週15人の異性に申し込みをする
- 毎週1~2人とお見合いをする
1年以内に結婚するためには、これくらいの行動力が必要となります。
アプローチしたくても申し込みの枠が足りない場合
「申し込みの枠が足りない」「これ以上の出費は控えたい」という場合は相手から申し込まれる確率を高めましょう。結婚相談所は基本的に、1か月で申し込みできる人数が決められていますが、申し受けは無制限なことが多いです。
個人的に効果が高いと思う施策は、プロフィール写真の完成度を高めること。中身(スペック)は同じでも、見た目が変わるだけで沢山申し込みが来るようになります。



わたしはプロフィール写真を変えただけで、女性から申し込みが来るようになりました
- 写真はプロに撮ってもらう
- 特に男性はメイク、ヘアセットをしてもらう
- 写真費用は1.5万円以上が目安
「写真で見るよりカッコよかった」などと言われたら、改善の余地があります。セルフィットのような写真館であれば、大きく失敗することはないでしょう。
アプローチしたくても時間が足りない場合
時間が無ければお見合い成功率の高い相手に絞って申し込みするようにしましょう。具体的には次のような特徴を持っている人は申し込みの受諾率が高いです。
- 新規入会者(入会したての人は活動意欲が高い)
- 自分と同じスペックの人
- 恋愛経験が少ない人(素直な人が多い)
特に入会したての人は、他にやり取りしている人がおらず、考えが変に凝り固まっていないため、申し込みの成功率が高いです。恋愛経験が少ない人も自分の市場価値を分かっていない(天狗になっていない)ため、OKをもらいやすいです。
- 「同性ばかりの職場で出会いが無かった」と言っている
- マッチングアプリの経験がない
- 「婚活は初めてで…」などと言っている
- インドア趣味の人
カウンセラーと連携して出会いの質を高める
成功者の真似をするのが成功への近道。カウンセラーは成婚者のデータをたくさん持っているため、的確なアドバイスをもらえることが多いです。
- お見合い後のフィードバック(相手の気持ちを聞けることも)
- 自分では気づかない魅力や改善点を教えてくれる
- 自分では見つけられなかった相手を紹介してくれる
カウンセラーの助言を素直に受け入れることは、婚活期間を短縮することにつながります。もしカウンセラーが居ない場合は、自分と同じ境遇、自分と同じ経験をした人の意見を聞くと良いです。
お見合いの回数に振り回されず自分のペースで婚活を進めよう


成婚者のお見合い回数は10回、申し込みの受諾率は10%が一般的です。退会者を含めた全会員だと、お見合い回数は50回が平均的です。
ただし、ばらつきは大きく、自分のスペックや求める条件によって確率は全く異なります。実際、わたしは次のような結果でした。
- 申し込み+申し込まれ:93人
- 初デート(お見合い):6人
- 仮交際:3人
- 真剣交際:1人
- 結婚:1人


- お見合いの申し込み受諾率:6.4%(10%が一般的)
- お見合い→仮交際の進展率:50%(35%が一般的)
- 仮交際→真剣交際の進展率:33%(9%が一般的)
- 真剣交際→結婚の確率:100%(61%が一般的)
婚活では数をこなすことは大事ですが、数を増やすだけだと「焦っている」「形式的」な印象を与え上手くいきません。自分に無理のないペースで、常に相手を気にかける余力を残して活動しましょう。

