結婚相談所に興味はあるけど
- 成婚率が低いと不安
- 90%~10%まであり、ばらつきが大きい
- 成婚率って結局なんなの?
一口に成婚率と言っても、その定義は非常に曖昧です。
そこで当記事では
- 結婚相談所が掲げる成婚率の意味
- 成婚率が高いor低い理由
- 結婚相談所を見極めるポイント
これらを
- 結婚相談所を10か月で成婚退会
- 2022年から婚活メディアを運営
している筆者が解説します。
成婚率を正しく理解して良い結婚相談所、良いパートナーを見つけてください。
結婚相談所の「成婚率」とは
結婚相談所の公式HPを見ているとよく「成婚率」という数字を見かけます。
「成婚率」が高いと、なんとなく
このように良いイメージを抱きますが、数字の意味を正しく理解しておかないと
と期待を裏切られることもあります。
そこでここでは、結婚相談所の成婚率について詳しく解説します。
結婚=成婚ではない
結婚とは、法律的に認められた婚姻関係のことを指します。
一方、成婚とは、結婚相談所において「結婚の意思を持って交際をスタートする」ことを意味します。
つまり、成婚は結婚の前段階であり、必ずしも結婚に至るとは限りません。
例えば
- 相手に持病があることが分かった
- 相手の両親が宗教に入っていた
- 将来の考え方に大きな食い違いがあった
このようなことが後になって発覚し、婚約破棄されるパターンも少なくありません。
婚相談所の成婚率が高いからといって、その全てが結婚に繋がるわけでは無いことを覚えておきましょう。
成婚率の計算方法
成婚率の計算方法は結婚相談所によって異なりますが、一般的には以下のような方法が用いられます。
成婚退会者数 ÷ 登録会員数 × 100
この計算式では、ある期間内に成婚退会した会員の数を、全会員の数で割り、その結果に100をかけてパーセンテージを求めます。
この方法はシンプルで理解しやすいですが、期間の設定や成婚の定義によって結果が大きく変わる可能性があります。
世間一般に認知されているのはこの計算式で、大体20%~30%くらいになります
また、この計算方法は結婚相談所を利用して何割の人が成婚できたか。という指標にはなり得ません。
例えば、成婚退会者数÷登録会員数×100=20(%)という場合
「この相談所に入会したら5人に1人が成婚できる」ではないということ。
登録会員数に含まれる人たちは
- 入会して間もない人
- 真剣交際中
など、まだ結果が出ていない人の集まりのため、母数は退会者にするのが正解です。
成婚退会者数 ÷ 全退会者数 × 100
こちらの方法では、ある期間内に成婚退会した会員の数を、同じ期間内に退会した全ての会員の数で割ります。
活動中の会員は含まれないため、分母が少なく、成婚率は高くなります。
こちらは大体60%~70%くらいになります
このほかにも
- 会員外との成婚も実績に含める
- 成績の良かった年度のデータを使う
- 10年間の成婚退会者数を全退会者数で割る
と、成婚率の計算式は結婚相談所によってバラバラで、一概に数字だけで判断できません。
結婚相談所ごとの成婚の定義の違い
結婚相談所によって、成婚の定義が異なることも重要なポイントです。
一部の結婚相談所では、以下のような基準で成婚を定義しています。
お見合い後の交際スタート時点
この場合、お見合い後に交際を始めることが成婚とみなされます。
この基準だと成婚率が高く出る傾向がありますが、実際の結婚まで至る確率はわかりにくいです。
婚約成立時点
結婚の意思を固め、婚約した時点で成婚と定義する場合もあります。
この基準は実際の結婚に近いですが、婚約破棄のリスクも考慮する必要があります。
大手結婚相談所では婚約~その直前までを成婚退会とみなすことが多いです
結婚届提出時点
最も厳密な基準は、結婚届を提出し、法律的に結婚が成立した時点で成婚とするものです。
この場合、成婚率は低めに出るかもしれませんが、確実に結婚したカップルを示すため、信頼性が高いと言えるでしょう。
成婚率が高い結婚相談所の特徴
以下、順番に解説します。
アドバイザーのサポート力が高い
能力の高いアドバイザーは会員の性格や価値観を把握し、最適な相手を紹介してくれる可能性が高いです。
質問の返事も、定型文やありふれた回答にならず、本当にその会員の欲しい情報を具体的に教えてくれ、何事も円滑に進むようにサポートしてくれます。
ただし、アドバイザーも一人の人間ですから、相性が合う・合わないは当然ありますし、アドバイザーの使える時間には限りがあります。
- 無料相談で話をしてみて最後は直感で決める
- 相手の負担にならないような聞き方をする
このように相手に依存しないことも大事なポイントです。
会員数が多く質が高い
成婚率が高い結婚相談所は会員数が多く、その質も高いことが特徴です。
会員の質とは
- スペック
- 社会的地位
- 人柄
- 価値観
- 結婚に対する本気度
このような総合的なもので「この人と結婚したい!」と思えるような魅力・カリスマ性のこと。
結婚相談所が厳しい入会審査を行い、真剣に結婚を考えている人だけを受け入れることで、成婚率は向上します。
独自のマッチングシステム使われている
成婚率が高い結婚相談所では、最新のマッチングシステムが活用されていることが多いです。
例えば
- 心理テストによる相性診断
- 今までの行動をAIが学習し最適な人を紹介する
- 好みの顔のタイプを割り出すAI
このようなシステムは、単なるプロフィールの一致では見つけられない隠れたニーズを引き出し、相性の良い相手を見つける可能性が高まります。
また、定期的にシステムをアップデートし、精度を高めていくことで、成婚率の向上に寄与します。
結婚相談所の成婚率が低い理由
成婚率が低い結婚相談所には、いくつかの共通する問題があります。
ここでは、その主な原因について詳しく説明します。
男女の希望条件が噛み合っていない
結婚相談所の成婚率が低い理由の一つは、男女の希望条件が噛み合っていないことです。
例えば
男性の希望 | 現実の女性 | |
---|---|---|
年齢 | 20代後半 | 30代~40代が多い |
容姿 | 美人 | 美人は1~3割 |
家事 | 全て任せたい | 協力してほしい |
育児 | 全て任せたい | 協力してほしい |
女性の希望 | 現実の男性 | |
---|---|---|
年齢 | 同年代~+5歳差 | 40代男性でも20代女性を好む |
年収 | 500万円以上 | 500万円台は上位層 |
身長 | 高身長 | 170㎝未満は4割~5割 |
職業 | 有名企業or公務員 | 大半は中小企業 |
女性の希望 | 現実の男性 | |
---|---|---|
年齢 | 同年代~+5歳差 | 40代男性でも20代女性を好む |
年収 | 500万円以上 | 500万円台は上位層 |
身長 | 高身長 | 170㎝未満は4割~5割 |
職業 | 有名企業or公務員 | 大半は中小企業 |
このように、希望条件が具体的すぎると完全に合致する相手を見つけるのは難しくなります。
結婚相談所は、希望条件に合った相手を紹介することですが、現実的な視点を持つことも重要です。
途中で諦めて退会する人が多い
もう一つの理由は、途中で諦めて退会する人が多いことです。
結婚相談所に入会した当初は意欲的に活動を始めるものの、思うように結果が出ないとモチベーションが下がり、最終的には諦めてしまう人が少なくありません。
わたしもなかなか結果が出ず「いつまで続けようかな…」と考えていたことがありました
成婚までの道のりは、必ずしも順調に進むわけではありません。
- 一向に申し込みOKがもらえない
- ドタキャンされた
- お見合いがうまくいかなかった
- 交際が長続きしなかった
このようなことは日常茶飯事です。
そんな時アドバイザーは、会員の悩みや不安に対してアドバイスをし、モチベーションを維持する手助けをしてくれます。
また、会員自身も粘り強く活動を続けることが大事。
成功するためには、失敗から学び、前向きに取り組む姿勢が求められます。
結婚相談所を選ぶポイント
結婚相談所を選ぶ際、どのポイントに注目すれば良いのか。
ここでは、結婚相談所を選ぶ際に注目すべき重要なポイントについて詳しく解説します。
自分に合ったサポート内容
結婚相談所を選ぶ際、まず注目すべきポイントはサポート内容です。
各結婚相談所はさまざまなサポートを提供していますが、自分に合っているかどうかは自分で判断しなければいけません。
例えば
状況 | 解決策 |
---|---|
初めての婚活で不安が多い | 仲人型の結婚相談所 |
上手くコミュニケーションをとれるか不安 | 模擬デートを実施している結婚相談所 |
文章が下手or上手く書く自信が無い | プロフィールの推敲をしてくれる結婚相談所 |
婚活に慣れている | データマッチング型の結婚相談所 |
自分のペースで活動したい | 年間契約ではない・休会制度のある結婚相談所 |
地方に住んでいる | オンライン型の結婚相談所 |
状況 | 解決策 |
---|---|
初めての婚活で不安が多い | 仲人型の結婚相談所 |
デートで会話できるか不安 | 模擬デートを実施している結婚相談所 |
文章が下手 | プロフィールの推敲をしてくれる結婚相談所 |
婚活に慣れている | データマッチング型の結婚相談所 |
自分のペースで活動したい | 年間契約ではない・休会制度のある結婚相談所 |
地方に住んでいる | オンライン型の結婚相談所 |
基本料金に含まれているもの。オプションで付与できるもの。
各結婚相談所の特徴を1から10まで調べるのは面倒ですが、これを怠ると後悔するのは自分です。
以下の記事では大手結婚相談所の特徴を簡単に紹介していますので、気になる方はご覧ください。
料金体系の透明性
結婚相談所の料金は、入会金、月会費、お見合い料、成婚料など、さまざまな費用が発生しますが、明確に示されているかどうかを確認することが大切。
しっかり確認しておかないと後から予期しない費用が発生し、トラブルの元になります。
例えば
- 年間の更新料
- 休会費用
- 成婚料
- お見合い料
- 罰金の有無
これらはトラブルになりやすい代表格。
後になって「そんなの聞いていない!」と不満を漏らす人が多いです。
また、成婚料が高額に設定されている結婚相談所もありますので、無理のない範囲で選ぶことが重要です。
料金相場が知りたい方は以下の記事をご覧ください。
実際に成婚に至った人の声
結婚相談所を選ぶ際、実際に成婚した人の声を参考にするのも良いです。
成功事例や口コミを調べることで、その結婚相談所の内情を多少は知ることができます。
また、婚活ブログでは自分と似た境遇や希望条件の人がいるかもしれません。
自分と似たケースの成功事例を見ることで、成婚へのイメージを具体化しやすくなります。
具体的には
おすすめ | おすすめしない |
---|---|
口コミサイトの口コミ (感情的なものはNG) 婚活関連のブログ(自分と似た境遇の人) SNSの体験談 直接会って聞く | Googlemapの口コミ (ヤラセが多い) 2ちゃんねる・5ちゃんねる(気が滅入る) 婚活サイトの公式HP(良いことしか書いてない) ランキングサイト(忖度がある) |
これらから口コミや体験談を調べると良いでしょう。
ただし、ランキングサイトはおすすめしません
以下の記事では、結婚相談所を10か月で成婚退会した筆者が各結婚相談所の特徴を解説しています。
結婚相談所を利用するメリット
ここでは、結婚相談所のメリットについて詳しく説明します。
結婚前提の相手を探せる
一般的な出会いの場では、相手が結婚を考えているかどうかを見極めるのは難しいですが、結婚相談所に登録している会員は真剣に結婚を考えている人ばかり。
条件さえ合えばトントン拍子に話が進み、数ヶ月で結婚に至る可能性があります。
「恋愛を飛ばして結婚できる」という口コミをたまに見かけますが、まさにその通りだと思います。
燃えるような恋をしたい人には不向きですが
- 早く結婚したい
- 恋愛経験が無い
このような人にはうってつけの場所です。
プロのサポートが受けられる
結婚相談所では、経験豊富なアドバイザーからサポートが受けることができます。
これにより、自分だけでは気づかないポイントや改善点をアドバイスしてもらえるため、成婚の確率が高まります。
アドバイザーは、会員のプロフィール作成からお見合いのセッティング、デートのアドバイスまで、あらゆる面でサポートしてくれます。
特に、お見合いやデートの際に緊張してしまう人にとって、アドバイザーのアドバイスは非常に心強いものです。
また、交際中に問題が発生した場合も、適切なアドバイスを受けることで、スムーズに解決できる可能性が高まります。
結婚相談所によっては相手の気持ちを聞いてくれることもあり
- 誤解を与えてしまっても挽回できる
- フラれても原因を教えてくれる
なので一人でやるより確実に恋愛経験値は溜まっていきます。
相手の身元が明確である
結婚相談所では、会員登録時に身元確認を行い、収入証明書や独身証明書、学歴証明書などを提出させるため、相手のプロフィール情報が信頼できます。
これにより、インターネットや婚活パーティーなどでよくある「プロフィール詐称」のリスクを避けることができます。
また、相手の職業や収入・学歴などの情報が正確であるため
- いきなり年収を聞くと相手の気分を害してしまう
- でも仲良くなるには時間がかかる
このようなジレンマを無くすことができます。
結婚相談所の成婚率に関するよくある質問
結婚相談所を選ぶ際に重要な指標となる「成婚率」。
しかし、この成婚率についての疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
ここでは、成婚率に関するよくある質問にお答えします。
成婚率が高い結婚相談所は信頼できる?
一般的には信頼できますが、内容次第です。
分母が「会員数」なら成婚率は低くなりますし「退会者数」なら成婚率は高くなります。
また、成婚の定義も「交際スタート」なら成婚率は高くなりますが「婚約」なら成婚率は低くなります。
そのため、成婚率だけを信じず、成婚の定義や具体的なサポート内容も必ず確認するようにしてください。
個人的に怪しさ・不誠実さを感じるのは以下の3点。
順番に解説します。
やたら条件が多い、パッと見で理解できない
「成婚者数÷会員数」なら理解しやすいですが、「1年間の成婚退会者数÷毎月の平均活動会員数」など。
条件がやたら多いと理解しにくく、ユーザーに寄り添っているように見えません。
色々と条件を付けるのは
- 条件を入れないと成婚率が下がるから
- 複雑にしないと他の結婚相談所に比較されるため
この2つが主な理由です。
最新情報ではない
例えば「10年間の成婚退会者数÷全退会者数」など。
10年前と今では状況が全く異なるし「最近は成婚率が悪いのかな?」と変に勘ぐってしまいます。
また、注釈で小さく(2012年~2020年のデータ)などと表示している場合も同様で「最近は成婚率が低い」と言っているようなもの。
捉え方によっては無知な人を騙そうとする不誠実さを感じます。
会員外との成婚も実績に含める
事実ですが少々誠実さに欠けます。
半分は相手(会員外)の頑張りあっての成婚なので、それを「うちの相談所のおかげ」と言い切ってしまうところに若干不誠実さを感じます。
成婚率が低い場合の対策は?
このような対策を講じることで成婚に近づくことができます。
以下、順番に解説します。
自分の希望条件や活動スタイルを見直す
まず、自分の希望条件や活動スタイルを見直してみましょう。
婚活が上手く行かない原因の多くは、自分の身の丈に合っていない条件を希望していること。
例えば
- 自分は無職なのに年収500万円以上の人を求める
- 40歳を過ぎているのに20代を求める
これらは「コンビニでガムが欲しいけど、100円を払いたくない」と言っているようなもの。
理想や希望を持つのは良いですが、それだけでは上手く行かないことも多いです。
現実的な希望条件に修正することで、出会いのチャンスは広がります。
現状維持は衰退です(加齢のため)
希望条件が気になる方は以下の記事をご覧ください。
アドバイザーとのコミュニケーションを強化する
- 定期的にカウンセリングを受ける
- 活動の進捗を報告する
- 改善点をフィードバックしてもらう
これらを適切に回すことで、成婚の可能性を高めることができます。
素直にアドバイスを受け取れる人は成長が早いです
上手く行かない人は
とアドバイザーに対して批判的な意見を持っていることが多い印象。
背景には
- 「楽をしたい」
- 「失敗したくない」
- 「最短で結果を出したい」
- 「こっちの方が上(客)」
大抵このようなプライドが邪魔をしてしまうことが多いです。
また、良質な回答をもらうには良質な質問をすることも大事。
詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
婚活イベントやセミナーに積極的に参加する
直接的な出会いの機会が増え、婚活に関する知識やスキルを向上させることができます。
わたしも婚活パーティーに何度か参加し「1対1で会う方がよっぽど楽」とやる気が出ました
恋愛経験は経験がものを言います。
「人見知りだから」「コミュ障だから」と言って経験を得る機会を手離していると、いつまで経ってもレベルは1のまま。
誰もが転んで怪我をしたり、痛い目にあいながら歩けるようになり、自転車に乗れるようになります。
婚活パーティーでの立ち回り方を知りたい方は以下の記事をご覧ください。
成婚退会後のサポートはある?
対応している結婚相談所も一部あります。
具体的には
- 結婚生活を始めるためのアドバイス
- 新生活に必要な情報提供
- 夫婦関係の相談
- 提携企業の紹介や割引券の提供
結婚相談所によってはファイナンシャルプランナーを紹介し、人生全般の相談に乗ってくれるところもあります。
大抵は公式HPで紹介されているので、気になる方はチェックしてみて下さい。
まとめ:成婚率は自分次第で大きく変わる
成婚率の高さは結婚相談所選びの一つの目安になりますが、逆に言えば一つにしか過ぎません。
計算式・成婚の定義も各社異なり、単純な比較ができないため、この数字だけで全てを決めるのは早計。
成婚率を上げる最も大きな要因は
- 自分のスペックを上げること
- 身の丈に合った条件設定をすること
結婚相談所のサポートはあくまでサポートだということを理解し、期待し過ぎないことがポイントです。