結婚相談所はよく「最後の砦」と例えられますが、正確には「最後の砦」ではありません。
この認識違いから
と不満をこぼす利用者も少なくありません。
そこで当記事では、結婚相談所を10か月で成婚退会した筆者が
- 結婚相談所選びで失敗しない方法
- 結婚相談所選びで失敗する理由は何なのか
- アプリと比較したときのメリット・デメリット
これらについて解説します。
結婚相談所は費用が高額なため「何とかしてくれる」という期待感があります。
是非、結婚相談所のリアルを学び、正しい選択をとれるようになってください。
結婚相談所選びで失敗しない方法
結婚相談所選びで失敗しないためには正しい情報を仕入れることです。
耳障りの良い言葉に惑わされず、悪い面も知り、それでも「サービスを受けたい」と思うかどうか。
そこまで覚悟が決まれば期待外れと感じることはそうそうありません。
結婚相談所の理解を深める
結婚相談所を選ぶうえで最も大事なことは、自分のスタイルと合っているかを知ることです。
マッチングアプリでうまくいかなかった人が「最後の砦」として結婚相談所を利用することが多いですが
- 自分の問題は何か
- 結婚相談所を利用するとその問題が解決できるか
この視点を持っていないと、結婚相談所に入会しても状況は変わりません。
入会して解決できる事 | 入会するだけでは解決できない事 |
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詐欺や業者をほぼフィルタリングできる 婚活の悩み相談ができる 本気度の高い人を探せる 最初から相手のスペックが分かっている | 内面、性格のいい人を見つける お見合い(初デート)までこぎ着ける 異性とのコミュニケーション 相手の持病や家の事情を初めから知る |
費用が高額なため、色んなことを期待しがちですが、結婚相談所に入会する最大のメリットは時間の短縮。
- 詐欺や業者に遭いにくいため、出戻りが少ない
- 悩みを相談できるため早く正解にたどり着ける
- 本気度が高いため、トントン拍子に話が進む
- 聞き辛いスペックが最初から分かっている
ただ、相手の内面は自分で見極めないといけませんし、本気度が高い分、見る目は厳し目で中々会えない。
なんてこともザラにあります。
仲人の仕事は場所や時間のセッティングがメインで、デートの結果は自分次第。
結婚相談所に入会したからといってすぐに出会えるようになるわけではありません。
結婚相談所の型
結婚相談所には大きく4つのタイプが存在します。
自分の性質と合ったタイプを選ぶようにしましょう。
データマッチング型
- 自分で会員データベースの中から探す
- とにかく数をこなす。経験値は貯まる
- 仲人のサポートは基本的にない
- 自分で原因を分析できる人向け
- 料金相場は年間10万~40万円
仲人型(仲介型)
- 会員一人一人に仲人がつく
- 仲人と協力して相手を選ぶ。手間は減る
- 相談所によって仲人の質はまちまち
- 希望にそぐわない人を紹介されることも
- お断りの原因を聞けることがある
- 料金相場は年間40万~100万円
ハイブリッド型
- データマッチング型と仲人型の兼用
- サポートはあるが仲人型ほどではない
- 添削で差ができずスペック勝負になりがち
- 時間やお金をフルにつぎ込める人向け
- 料金相場は年間35万~75万円
オンライン型
- インターネット上で完結するサービス
- 場所に縛られないが結局出向く必要がある
- 基本的には全部一人でやる
- チャットや電話で相談できる事もある
- 料金相場は年間6万~30万円
大手の相談所では「ハイブリッド型」か「オンライン型」。
個人経営の相談所では「仲人型」か「ハイブリッド型」が多いです。
データマッチング型は昔(2019年以前)は多かったのですが、最近はどこもハイブリッド型に転向しています
ただ型には明確な線引きはなく、各社がおのおの自称(主張)しているだけ。
特にハイブリッド型は曖昧。
実質データマッチング型なのに、有料オプションに加入すればハイブリッドのようになる。
そのような戦略で大々的にハイブリッド型を名乗る相談所もあります。
そもそも結婚相談所の型という概念は、ネットで生まれた造語。公式のものではありません
結婚相談所の現実を受け入れる
以下はどこの結婚相談所でも起こり得ることです。
- 自分のスペック以上の人を狙うのは難しい
- 申し込みしても必ずOKをもらえる訳ではない
- 早期に決断を迫られる
- セールス色が強い
- 手取り足取り教えてくれるわけでは無い
- 会員は他人にかまけている余裕が無い
- 精神的に疲弊する
これらの要素を受け入れられるかどうかも重要なポイントです。
以下、詳しく解説します。
自分のスペック以上の人を狙うのは難しい
理由は会員の本気度が高いため。
結婚相談所はお金がかかるため「お金をかけるからにはいい人(ハイスペックな人)を見つけたい」と思いがち。
それは自然なことですが、相手も同じように思っているため「お金をかけたからには」という考えでは、なかなか相手は見つかりません。
いい人に会えるかどうかは入会時点である程度決まっています。
- 容姿
- 学歴
- 年収
- 年齢
どんなに中身が良くても、数字や見た目で足切りされます。
スペックも重要ということを受け止め、自分に相応しい人は誰なのか、を客観的に捉えられる人は成婚できます。
申し込みをしても必ずOKをもらえる訳ではない
結婚相談所では、申し込みをしてもOKを貰える確率は低いです。
平均的な年収でプロフィールをしっかり作り込んでも、受諾率は平均1割程度。
婚活には色んな人がいます。
- 既に本命の相手が居る
- 単純に忙しい
- ハイスぺックにしか目が無い
- 県外は論外
自分的には理想の人だと思っても、相手は眼中にない。そんなパターンはごまんとあります。
早期に決断を迫られる
結婚相談所は会員の本気度が高く、出会うまでが大変ですが、出会った後の展開は早いです。
内面・価値観が一致すると、数ヶ月で婚約に至ることも珍しくありません。
そのため重要な局面で決断を先延ばしにしていると、ライバルに先を越されてしまいます。
将来のことやお金のこと、結婚観などは予め考えておきましょう。
わたしもザックリとシミュレーションして「妻と子供1人なら養える」と覚悟を持った状態で婚活を始めました
仲人型の結婚相談所では3か月ルールを設定しているところがあります。
IBJ加盟店のルール。お相手の方と仮交際・真剣交際に発展したとき、3か月以内に付き合うか・お断りするかを決めて相談所に連絡しなければいけない。返事をしないと成婚したと見なされ、成婚料を徴収される。事情を説明すれば6ヵ月に延長する事も可能。
スピード感は常に持っておきましょう。
セールス色が強い
大手の結婚相談所なら大抵どこでもあります。
- 電話連絡してくる
- メールでDMを送ってくる
- ショートメッセージで送ってくる
方法は色々ありますが、これは結婚相談所に限った話ではありません。
勧誘がしつこい理由は主に2点
- 大手企業は人件費や店舗の維持費など、継続的にかかる費用が大きいため、利益を追求する
- 金額が大きいため
分類 | 商品 |
---|---|
高額商品 | 不動産、自動車、お葬式 |
継続商品 | 新聞、スマホ、習い事、 |
上記のような商品はチラシやショッピングモールなど、日常生活でよく勧誘してくる代表格。
結婚相談所も高額商品なのでセールスしてくるのは「当たり前」として認識することです。
中小の結婚相談所は維持費が少ないため勧誘は控え目。そこを差別化ポイントにしています
手取り足取り教えてくれるわけでは無い
結婚相談所は支払う金額が高額なので「サポートも手厚いはず」と期待する人が多いですが、大体は
- きっかけを与えるアドバイス
- 背中を押す
このような自主性を促すものがメインです。
大手結婚相談所でアドバイザー1人が担当している会員数は以下の通り。
学校で言えば3~6クラスを1人の先生が担当しているイメージ。
そう考えると、いくら公式HPで「親身にサポート」と言っても限界があるのは分かると思います。
中には「相談回数6回まで無料」と制限を設けているところもあります
不満を漏らす人の本質は「値段の割にはサポートが無い」ということ。
もし入会費0円・月会費1000円の結婚相談所なら
- 「サポートが無い」
- 「アドバイザーの対応が悪い」
このような声は上がらないでしょう。
会員は他人にかまけている余裕が無い
「会員の質が悪い」
これは大抵どの結婚相談所でも言われていることですが、確かにそう思う人も居ます。
実際、わたしもドタキャンされたことがありますし、Noの返事すらされずシステムで自動返信、なんて日常茶飯事でした。
ただ、相手の立場で考えると
- 毎日、DMのようにたくさん来るメール一つ一つに心のこもった返事なんてしていられない
- 二度と会うことも無い相手にいちいち時間を割くほど暇ではない
このような背景があるのかもしれません。
もしあなたが、高齢で容姿もイマイチ・定職にも就いていない異性から毎日のように申し込みを受けたら、次の内どのような対応を取るでしょうか。
- 無言でスルー
- Noの返事だけする
- 心のこもったお断りメッセージを入れる
大半はNoの返事すらしなくなると思います
自分のことを優先するのは当たり前のことですし、それだけ本気で相手を探している証拠。
被害者側は傷つきますし、落ち込みますし、8年経った今でも覚えている嫌な記憶になったりしますが、婚活とはそういうものです。
これは自論ですが、無礼な態度を取る人は、本命の人に会えたとしても無礼な態度が露呈して自滅する。と思っています。
ですので、無礼な人にあたっても意趣返しをせず、公明正大を貫くことです。
精神的に疲弊する
結婚相談所の活動は基本的に数撃ちゃ当たる戦法。
根気強く試行錯誤を重ね、やがて成婚します。
そのため原因不明のお断りが連続すると、自信喪失・人間不信など、精神的に不安定になりがちです。
辛い時は誰かに相談したり、休んだり、自分で立ち直る術を持っておくと良いでしょう。
実際、フラれて数日間廃人になっていたわたしからのアドバイスとしてはフラれる覚悟を持っておくこと。
覚悟を持っていると精神的に受けるダメージが多少軽減されます。
もし婚活疲れが気になる方は以下の記事も参考にしてください。
公式HPの情報を鵜吞みにしない
大手結婚相談所のHPはどこも上手な表現をしています。
例えば
- 他社比較表で自社だけ格安プランの料金
- 会員は20~30代が中心→実は30代後半が中心
- Googlemapで不自然なくらい高評価が多い
- 成婚率60%とうたっているが根拠が無い
各社の広報担当が練りに練った言い回しですので、耳障りの言い言葉・信憑性のありそうな数字が並んでいます。
結婚相談所なんて普段からウォッチする業種ではないですし、調べるだけでも数時間はかかってしまうもの。
各社の情報を吟味して「この表現は間違っているんじゃないか?」という境地に達する人は稀です。
一つ例をあげると、IBJメンバーズの会員は2024年11月時点で9万5736名ですが、サイトによっては60,000名と書かれていることが普通にあります。
タイトルでは【2023年版】となっているのに、中身は2020年時点の情報。ということが本当に多いです
そこまで時間をかけて見ていられない、という方は以下の記事を参考にしてください。
その他、公式HPで注意すべき点を以下に解説していきます。
他社比較はアテにしない
理由は自分たちにとって良い部分しか比較していないため
アテにできる情報は
- 会員数や成婚者・退会者の数
- デメリットも載せている比較表
少し微妙なのは
- 会員数を伏せている公式サイト
- 情報の鮮度が古い(1年以上前の)サイト
言い回しを変えたり、プランを沢山設けたり、条件を変えたりして、単純比較できないパターンも増えています。
他社比較をする時は各社のHPを見ることをおすすめします。
楽をしようとすると痛い目を見ます
会員の質も確認しておく
具体的には
確認項目 | 理由 |
---|---|
会員数 | 単純に出会いのチャンスが増える |
新規入会者数 | 新規の方が申し込みOKをもらいやすい |
会員の地域分布 | 特定の地域に弱い相談所もある |
同性の数 | ライバルが少ないとOKをもらいやすい |
年齢分布 | 若い人が希望なら気にしたほうが良い 相談所は年齢が30~40代と高め |
加盟連盟 | これによって出会える人が変わる 連盟が同じなら相談所を変えてもほぼ意味が無い |
この辺りを確認すると良いです。
複数の結婚相談所と会員を共有している団体。
結婚相談所は加盟料を支払うことで連盟に所属でき、連盟の会員を紹介することができる
会員数が多いと、その分出会いのチャンスも増えますから結婚相談所を選ぶうえでは重要なポイント。
2020年頃から各社、会員を増やす動きが加速しています
最近は複数の連盟に加盟して会員数をアピールしている結婚相談所が目立ちますが、複数連盟は会員の質にばらつきが出る恐れもあります。
例えば
- 複数連盟の結婚相談所は料金が高額
- 相手の方が入会金が安く本気度が低い
- 違う結婚相談所の会員は仲人が介入できない
- 相手の気持ちを聞けない
- フラれた原因を聞けない
このように、会員数が多いことによるデメリットも存在します。
結婚相談所で10万人以上会員が居る場合、2つ以上の連盟に加盟していると見て間違いありません
成婚確率を上げたいのであれば、新規入会者の数も気にした方が良いです。
在籍期間が長い人は
- 内面に問題があるためお断りされている
- 高望みしているためいい人が見つかっていない
- 既にお付き合いしている人が居る
- 婚活疲れを起こして塩対応
このように様々な理由で上手く行かない可能性が高いです。
地方在住の方は会員の地域分布を確認した方が良いでしょう。
結婚相談所はマッチングアプリに比べると会員数が一桁少なく「地方だと出会えない」という口コミも度々見受けられます。
自分の住まいがどれくらい出会いの可能性があるのか。
市町村別にまとめた記事がありますので、気になる方は以下の記事をご覧ください。
目安は近所に実店舗があるかどうか。
サテライト店舗の場合は他県に足を伸ばさなければいけない。という事を覚悟しておいてください。
成婚率はもう古い指標
成婚率をアピールしている結婚相談所も見受けられますが、業界内ではアテにならない数字として認識されつつあります。
理由は
- 公的な数字ではない
- 計算式が企業によってバラバラ
- 成婚の定義も企業によって曖昧
で、純粋に他社との比較ができないからです。
悪質なところは計算式や成婚の定義を一切公開せず「成婚率60%」と数字だけをアピールしています。
最近は他社比較でデメリットをあぶりだされる事を嫌い、情報を非公開にしたり、表現方法を変えているところが多いです
【業界No1】はある程度操作できる
例えば
- ユーザー満足度No1
- サポートが手厚いと思う相談所No1
この業界No1の注釈をよくよく見ると
- 調査している会社が結婚相談所によって違う
- 比較業者の数をある程度絞っている
このように、結婚相談所が民間企業を雇って自主的に調査しているだけのもの。
「当社比」「当社調べ」のようなイメージに近いです
自社の成婚退会者だけにアンケートを取ったのなら、満足度は高いのは当然ですし、比較業者が2社しか居なければ50%の確率でNo1になれます。
IBJでも色んな賞を発行していますが、対象業者は100社以上にのぼり、「名ばかりの賞」「ばらまき受賞」などと揶揄されたりもしています。
特殊ルールが無いかを確認する
結婚相談所には独自のルールを設けているところがあり、それを知らなかった利用者から
このような口コミする人も見受けられますので、よく確認しておいた方が良いです。
以下に、結婚相談所でよくある制度を紹介します。
仮交際・真剣交際。それぞれ3か月以内に結論を出さなければいけない制度。
放置すると成婚とみなされ、強制退会+成婚料を徴収されます。
「3か月は短い!」と思われる方も居るかもしれませんが、今までの成婚者の実績から算出された数字で、早く結婚したい人にとっては都合が良いシステム。
何らかの事情で活動を休みたい時、退会せずに会員の状態を維持しておくこと。
真剣交際に発展したときに利用するのが一般的で、休会中は月会費がかかりません。
休会中は毎月、0円~2000円くらいの料金がかかることがほとんど。
結婚相談所によって
- 休会制度は無い
- 休会期間が定められている
- 回数制限が設けられている
このように様々ですので、よく確認しておいた方が良いです。
お見合いをするたびに調整手数料として5,000円~2万円程度徴収されます。
初期費用が安い結婚相談所や格安の料金プランによくあります。
婚活が長引くと標準プランより割高になるため、自分の婚活スタイルと相談して決めてください。
日程調整後のキャンセルやドタキャンしたときに発生するもの。
IBJ系列の相談所や仲人型の相談所でよくあるルールで、罰金額は1万円程度。
どういった時に違反したと見なされるのか。しっかりルールを確認しておきましょう。
仲人型・ハイブリッド型の相談所でよくあるシステム。
期間は1年間の所が多く、契約期間を過ぎると更新料が発生したり、退会となります。
更新料は1万円~5万円程度。
活動期間に応じてお金が返金される。とうたっている相談所は大抵が年間契約です。
いずれも一長一短あるため、一概に良いか悪いかは言えません。
自分の性格に合うかどうかで判断してください。
料金は【初期費用】【月会費】【成婚料】だけではない
安いに越したことはありませんが、料金だけで決めない方が良いです。
初期費用が安い所は大体
- 月会費が高い
- 成婚料がある
- お見合い料がかかる
- 有料オプションがある
これらに該当する事が多いため、現実的な活動期間を見越して計算してみることをおすすめします。
因みに婚活サービスを利用して結婚するまでにかかったスピードは平均19.8か月。
出典:リクルートブライダル総研 出会い方の違いによる影響性調査2017
オプションでよくあるのは以下のようなもの。
サービス内容 | 料金 |
---|---|
プロフィールや写真の変更手数料 | 1000~3000円 |
日程調整代行 | 1万円程度/件 |
コーディネートサービス | 1万~5万円 |
確定紹介 | 2万円程度/件 |
会員同士の婚活パーティー | 5000円程度/回 |
セミナー | 1万円~5万円/回 |
数字に関してはシビアに見ましょう
結婚相談所を利用しても失敗する理由 3選
結婚相談所を利用しても失敗する人は次のいずれかに該当することが多いです。
以下に詳しく解説します。
結婚相談所の理解不足
結婚相談所の口コミを見ると
このような不満を漏らす人が一定数居ます。
これはつまり、利用者の期待と結婚相談所の現実にギャップがある表れ。
【結婚相談所の現実を受け入れる】で挙げた項目を理解していないと裏切られた気分になり、過激な口コミを回答してしまいます。
条件のこだわりが強すぎる
結婚相談所に入会しても出会いが無い、と言っている人に具体的な活動状況を聞くと、相手に求める条件が
- 相手に求める条件が高すぎる
- 相手に求める条件が多すぎる
このどちらか(あるいは両方)であることが多いです。
相手に求める条件は最初は緩く、次第にキツくしていくのが定石。
厳選に厳選を重ねて申し込みを出しても高確率(90%くらいの確率で)でお断りされます
結婚相談所ではライバルが多く、ハイスペックの人に申し込みが集中します。
そして沢山申し込まれた人は、その中から良いなと思った人に返事をします。
つまりハイスペックの人にアプローチしてOKをもらうには、自分もハイスペックになる必要がある。ということ。
ですが、自分のスペックを上げるのにも限界があります。
そこで出てくるのが相手に求める条件を緩和するという発想。
この手の話をすると「妥協したくない!」という言葉が出てきますが、「妥協」ではなく、現実を知ってそれを「受け入れる」ということです。
高望みをしている人の「妥協したくない!」は「コンビニでガムが欲しいけど、100円を払いたくない!」と言っているのと同じ
希望している条件は本当に結婚相手として必要なものなのかも今一度考えてみましょう。
無意識にしている事に原因がある
次に多いのがこの悩み。
- デートまでは行けるけど、いつもすぐに振られる
- 2回目のデートに繋がらない
このような人は無意識でしている言動に原因があるかもしれません。仲人型の結婚相談所を選ぶと良いでしょう。
注意点は
- 仲人型でも会員と面談していないところがある
- 時には耳の痛い事を言われる
特に気を付けるべきは前者。
基本的に結婚相談所は、自社会員以外の人間とコンタクトを取れません。
そのため
- 仲人が紹介してくれた人と会うようにする
- 仲人に自分の印象を聞いてみる
などして的確なアドバイスをもらう事が重要になってきます。
的確なアドバイスをもらうコツは事実を的確に伝えること。
例えば
- 「話が盛り上がったと思う」
- 「身だしなみには気をつかっているつもり」
- 「絶対女がいる」
これらは本人の主観であり、事実ではありません。
それよりは
- 相手から言われたことを一言一句正確に伝える
- デートした時の格好を撮影して見てもらう
- 自分の話し方・印象について聞く
- 今までの経緯を具体的に伝える
このようなことを上手くまとめて伝えられるかが大事です。
良い質問の仕方は以下の記事で詳しく解説しています。
マッチングアプリとの比較したときのメリット・デメリット
結婚相談所に入会する人のほとんどはマッチングアプリでうまくいかなかった人。
ですが、うまくいかない原因が結婚相談所で解決できるかどうかは自分で判断しなければいけません。
そこで、ここではマッチングアプリと比較した時の結婚相談所のメリット・デメリットを解説します。
結婚相談所のメリット
順番に解説します。
年齢、年収、職業、学歴、独身の証明がある
結婚相談所には大抵
- 身分証明
- 卒業証書
- 源泉徴収票
- 独身証明書
これらの書類の提出が求められます。
これらを提出することで
- 身元が割れているため犯罪の抑止力になる
- 既婚者が居ない
- 学歴や年収が初めから分かっている
このような恩恵が受けられ、結果的にパートナー探しのショートカットになります
ただし、結婚相談所で保証されるのは公的書類で証明できるものだけ。
内面・人格や健康状態までは保証はされないので、相手を見極める力は必要です。
見極める方法が知りたい方は以下の記事をご覧ください。
結婚に対する本気度が高い
マッチングアプリは月額2000円程度、女性なら無料で入会することもできますが、結婚相談所は10万円~100万円もする高額な買い物。
そのため、結婚に対する意識はマッチングアプリよりもはるかに高く、条件面で合意が取れるとトントン拍子に話が進んでいきます。
きっかけ作りが簡単
会社で事務的な会話ができる程度のコミュニケーションスキルがあればOK。
結婚相談所では恋愛よりも結婚を望む意志の方が強いため、変な読み合いや駆け引きが不要なことが多いです。
更に、申し込みOKを貰えた時点でスペックは合格点。
そのため、流れをぶった切ってデートに誘っても割とOKをもらえます。
早く本題(初デート)に移ってくれた方が相手としても助かります
軽く3往復くらい会話をして、言葉遣いに問題が無さそうなら
「○○さんとお話をしていて、実際にお話ししてみたいと思いました」
「今週末にでもお会いしませんか?」
このように切り出せばよいです。
仲人型の相談所なら日程調整もしてくれるため、そもそも誘うための会話自体ありません。
ただ、仮交際や本交際では普通のデートになるので、ある程度のコミュニケーションスキルは必要です
きっかけ作りに関して詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
結婚相談所のデメリット
順番に解説します。
料金が高い
結婚相談所によってピンキリですが、年間10万円~100万円くらいまでの差があります
ただ数十万円もする入会金を払ってまで詐欺や勧誘をする人はほぼいないので、この料金の高さが逆に詐欺・業者をフィルタリングできる。というメリットにもつながります。
結婚相談所の料金について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
若い人が少ない
- 若い人は稼ぎが少ない傾向
- 若い人は結婚を焦っていない
このような理由から、若い人の結婚相談所利用率は圧倒的に少ないです。
男性は30代になってから、女性は20代後半になってから相談所に加入し始め、30代~40代がピーク。
若い人とお付き合いしたい。
という場合はマッチングアプリの併用を検討した方が良いでしょう。
地方に弱い
マッチングアプリの会員数は100万人~2000万人規模でオンライン。
結婚相談所の会員数は1万人~10万人規模でほとんどが店舗型。
そのため地方在住の場合、マッチングアプリでは100人以上とマッチングするのに、結婚相談所では一人も居ない。となりがちです。
近場に結婚相談所の店舗が無い場合、結婚相談所の利用はおすすめできません
サテライトの店舗の場合は「他県に行っても良い」という覚悟を持った方が良いでしょう。
自分の住んでいる地域にどれくらい出会いがありそうか。具体的に知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
出会うまでが大変
結婚相談所は料金が高額で会員の本気度が高いため
- 高いお金を払ったからにはいい人を見つけたい
- 一人の相手に長い時間構っていられない
このような心理が働き、出会うまでが苦労します。
中には全く出会う事が出来ず心が折れる人もいるため、結婚相談所はそういうもの。として覚悟を持っておくほうが良いです。
心配な方はいざと言う時に相談できる仲人型を選ぶのも良いでしょう
結婚相談所をおすすめできない人の特徴3選
以下のような方は結婚相談所を利用しても大した成果を上げられない可能性が高く、おすすめできません。
もしかすると無料相談の時に入会を拒否されるかもしれません
プライドの高い人
上手くいかない人は他者からアドバイスをもらっても、その通りに実行しない傾向が強いです。
自分が納得できない部分は自己流にアレンジしたり、難しい事・やりたくない事は避けて通ったり…。
料理が下手な人はレシピ通りに作らないのと同じで、アドバイス通りに実施できないと成功は難しいです。
アドバイス通り実施しても成功できないこともあるのに、しないとますます上手く行きません
お金を払ってアドバイスを貰える環境に身を置いているのに、そのアドバイスを受け入れないのであれば、結婚相談所に入会する意味がありません。
データマッチング型の相談所に入会して自分の力で婚活するか、マッチングアプリで婚活する方が向いているでしょう。
実際に相手の方とデートする時にも、過度にプライドが高いとデメリットになります。
人を自分よりも上か下か。で判断するのではなく、良い面も悪い面も受け入れる。
という気概を持つことがポイントになります。
他責思考
これは婚活に限った話ではないですが…
うまくいかなかったことを自分以外のせいにする人は成功できません。
理由は解決策がないため。
例えば
- アドバイザーが悪い
- 成婚率を気にする
- 会員の質が悪い
これらは自分の力ではどうにもなりません。
本当に相手が悪い場合もありますが
人のせい | 自分のせい | |
---|---|---|
アドバイザーが悪い | ⇒ | 質問の仕方が悪い |
成婚率を気にする | ⇒ | 成婚率は自分の努力次第 |
会員の質が悪い | ⇒ | アプローチのやり方が間違っている |
このような考えができると、解決策が出てきます。
経済力が無い人
借金してまで結婚相談所に入会すべきではありませんし、入会して貯金が0になるのであれば結婚相談所はおすすめできません。
経済力は結婚する上で重要なステータス。
貯金が無いとギャンブルや浪費癖を疑われます。
そもそも結婚相談所は時間をお金で買うようなもの。
会員の本気度が上がる分
- 見る目が厳しくなる
- ライバルのレベルが高くなる
ため、「経済力が無い」は大きなマイナスイメージになります。
隠してもいずれバレますので、マッチングアプリやコミュニティーの活用など、自分の現状に合ったサービスを利用しましょう。
以下の記事では出会いの手段について解説しています。
お金は具体的にいくらあれば良いのか。
詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
結婚相談所を前向きに検討している人へ注意点
結婚相談所を前向きに検討している人へ、筆者が個人的に言いたいことは
共通して言えることは「安易に」しないということ。
ネットではいくらでも虚偽の情報を流したり、都合の悪い情報を隠すことができますから、良く調べたうえで決断すべきです。
安易に資料請求しない
資料請求すると勧誘の連絡が数か月間続きます。
軽い気持ちで請求し、しつこい勧誘でモチベーションが下がった口コミもありますので資料請求は気持ちが固まってからすることをおすすめします。
特に複数の相談所に一括で資料請求すると、ほとんど毎日勧誘の電話が来ます
ただ、時間をかけてHPの情報を読み込んでいれば請求する必要はありません。
書かれている内容はHPとほとんど同じです。
資料請求のメリットは
- どこが大事なポイントなのかが分かる
- キャンペーンチケットをくれることがある
- 担当者の熱量が少しだけわかる
封筒は発送元が分からないように配慮されています。
しかし電話で状況を聞いてくることもあるので、固定電話の番号は教えない方が良いです。
会員数だけで判断しない
会員数が多ければ多い程良い。というイメージがありますが、この考えに固執していると危険です。
会員の質や加盟ネットワーク(連盟)も確認しておきましょう。
例えば、希望の相手が20代後半の場合、40代がメインの結婚相談所に入会すると条件に合う人は全体の1割にも満たない。という事があります。
傾向として
- 複数連盟の相談所は会員の質がまばら
- 仲人が把握している会員は自社会員のみ
- 非公開情報は都合の悪い数字がほとんど
複数の結婚相談所と会員を共有している団体。
結婚相談所は加盟料を支払うことで連盟に所属でき、連盟の会員を紹介することができる
また、複数の結婚相談所を検討している人は、違う連盟に加盟している相談所を選ぶこと。
連盟が同じだと、出会える人も同じになってしまいます。
どの相談所がどの連盟に加盟しているかは以下の記事で紹介しています。
口コミ情報は100%信用しない
口コミは実際のサービス内容を知ることが出来る指標ですが、注意点があります。
Googlemapの口コミはアテにできない
Googlemapは信頼性の高い口コミとして一定の評価がある反面、利用者に謝礼を渡して意図的に書き込みしてもらっている所もあります。
ネットで調べると、良い口コミを投稿するサービス(10件で1万円など)などもあります
見ると分かるのですが
- 抽象的・感情的
- 無駄に長文
- 担当者の名前が挙がっている
- フォーマットに反ったような書き方
- 地方なのに口コミ数が異様に多い
このような特徴があり、明らかに口コミのレベルを越えています。
基本的にポジティブな事しか書かれていないため、デメリットや生の声が知りたい。という人にはおすすめできません。
同業他社と比較すると不自然さに気づけます
口コミサイトの方がまだ信用できる
Googlemapは最もメジャーで信頼性があるため、テコ入れしている企業がいくつもありますが、民間の口コミサイトまでは介入しきれていません。
そのためデメリットや生の声が知りたい人は、口コミサイトの方がまだ信用できます。
ただし、口コミサイトは本人の主観(感想)の集まりなので、話半分に聞くのが良いです。
悪い口コミ情報を鵜呑みにしない
結婚相談所の口コミは
- 無料相談しか行っていない人も居る
- 満足している人は直接店舗に言う
- 不満な人ほど声が大きい
- 参考リンク:日本人の口コミ調査結果
このような理由で、悪い口コミの方が多いです。
ここで「悪い評判しか聞こえないから、そのサービスは悪いもの」と思うのは早計。
良い面と悪い面を同じくらい見たうえで、総合的に判断するのが賢い口コミの利用方法です。
参考にできる口コミ
以下のものは信ぴょう性がある、参考にしても良い口コミです。
- 口コミ投稿者の身分が明らかになっている
- 言葉遣いが汚くない
- 根拠や具体的なエピソードを言っている
- 長所と短所を言っている
- 客観的な視点で言っている
まとめ:結婚相談所は「時間をお金で買う」行為
結婚相談所に対してメリットが少ないと感じた人も居るかと思いますが、実際、それくらいの認識で丁度良いと思います。
結婚相談所を利用するということは極論「時間をお金で買う」ということ。
ある口コミサイトでは
「コンシェルジュの介入レベルはアドバイスやきっかけ程度。自分の事は自分で決める」
という投稿がありましたが、これは的を射た発言だと思います。
結婚相談所についてより詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。