- 恋愛において決断力は大事
- スパッと決めなければいけない
これは多くの人がわかることと思います。
頭の中では普通に言えるのに、現実になると言葉が出ない・上手く言えない。
など、理想通りには行かないもの。
そこで今回は
- 優柔不断を無くすコツ
- 優柔不断はなぜ嫌われるのか
- 優柔不断な人の心理
- 優柔不断な人との付き合い方
- 優柔不断の良い点
このように、優柔不断についての考察を
- 人に物を頼んだりハッキリ断るのが苦手
- 結婚相談所を10か月で成婚退会
このような経歴を持つ筆者が解説します。
優柔不断を無くすコツ

あらかじめ考えておく
例えば、外食で何を食べようか迷った時。
料理が提供されるまでの間(空き時間)にメニューをじっくり見て、次に来た時には何を頼むか考えておく。
自分がプランを練るときは、行く予定にしているレストランのメニューを考えておく。
など、あらかじめ考えておくのが良いです。
慣れてきたら1つだけに絞らず、以下のように2~3つの選択肢を持っておくのがコツ。
- 値段が安い料理と高い料理
- 提供が早い料理(定番物)と遅い料理(揚げ物系)
そしてなるべく相手と同じ価格帯、同じ提供速度の料理をオーダーすると、良い印象を与えやすいです。

即決できない時は「一旦持ち帰って●●までに回答します」という決め台詞のようなものを覚えておくのも良いです。
相手をいつまでも待たせると悪印象ですから、ちゃんと期日を切ることがポイント。
(参考:相手の時間を奪うため)
早く回答しなければいけない場合は1日。遅くても1週間くらいが基本。
一晩寝ても考えが変わらないなら、その選択は後悔しないことが多いです。

「このような質問が来るだろう」と予測して、回答を用意しておくことも重要です。
例えばネイルを見て「それどこでやってもらったんですか?」と聞いておきながら、ネイルの質問に「知らない」と言おうものなら「なんで聞いた?」と失望されます。
深掘りするなら自分も興味のあることや、会話について行けるものに限定すること。
自分が興味を持っていないことを聞くと「その場しのぎの会話」と捉えられる恐れがあります。
どんなものにもリスクはつきものと思う
どんな選択にもリスクがつきもの。
それを無くそうと思わず、ある程度は受け入れること。
例えば以下のような理由があったとしても、「何もしない」では何も得られません。
- デート代を出してもフラれる恐れがある
- 好意を持っているか分からないから声をかけない

ゲーム配信で生活している人たちも、上手くいかなかった時のリスクを受け入れて、それでも活動し続けたうえで得られた結果です
ただし、人によって許容できるリスクは違いますから
- いくらまでならお金を出せるのか
- いつまで待てるのか
これらを考え「フラれるのが当り前」など、嫌われる覚悟をすること。
「努力は過大評価されている」
「決断は過小評価されている」
これはナヴァル・ラヴィカンドの有名な言葉です。
ベストよりベターを選ぶ
目指すのは100点ではなく及第点。
0点を60点に上げるのは比較的簡単ですが、90点を100点に上げるのは時間がかかります。(限界効果逓減の法則)
自分にとっての最善が相手にとっての最善とは限りませんから、完璧・最善ではなく、比較的良い物を選ぶこと。
どちらを選んでも大きな問題にならないことは多いです。
ファーストチェス理論では、チェスの名人が5秒で考えた打ち手と30分考えた打ち手のうち86%は同じ打ち手であった。
という実証データがあります。
他人と比較しない
「みんながこうしているから」ではなく、自分の価値観で決めること。
みんながしていることが正しいこととは限りません。
- みんなと仲良くする
⇒話が通じない人も世の中には居る。
そういった人とは無理して仲良くなろうとせず、距離を置くのが良い - みんなやっている
⇒みんなのおすすめが自分にとってもおすすめとは限らない。
自分の価値観で判断することが大事 - 尊敬できる人が言っていたから
⇒尊敬する人のことを無条件に信じるのは依存。
是々非々の精神を持つことが真の意味で自立していると言える
自分の価値観や直感を信じるということは、自分に対して責任を持つということでもあります。
責任を持つと適当なことは言えませんから、知識をつけたり、失敗から学ぼうとするもの。
そのような姿勢が「頼りがいがある」という印象に繋がり、魅力的な人物として見られます。
優柔不断が嫌われる理由


期待されているため
恋愛や婚活で関係が進んでいくと結婚を意識しますが、そんな時に決断力がないと
- 結婚の意思を示さない
- 挙式の計画が進まない
- 仕事ができない⇒経済力が低い
このように、あらゆる面でマイナスに捉えられてしまいます。
友達関係なら問題ないですが、一緒に暮らすとなると決断の連続。
子供が産まれれば親になるため、人(子供)を守るための力が必要になります。
パートナーも居ますが、いつも一緒に居るわけではない。いつまでも一緒に居るわけではない。
世の中にはお金を狙って沢山の人が近づいてきます。
- 巧妙な詐欺
- 強引な勧誘
それらから身を守るにも決断力は必要です。
自己中心的と思われるため
決断とはある種、自分の言動に責任を取る行為。
それをしたくないということは「責任を取りたくない」という自己中心的な発想とも言えます。
自分から提案しない。でも相手の提案は否定する。
そうなると、嫌われるのは必至。
全ての人間に好かれる人間はいませんから、時には嫌われる覚悟を持って意見を言うことが自然なことです。



優しさは大事ですが、それだけでは現実は生きていけません。
相手の時間を奪うため
時間=命。
給料は日給、月給など時間によって決められていますし、結婚を急いでいる人にとっては、数十万円かけて結婚相談所に入会するくらい時間とは大切なものです。
そんな時に、お付き合いするのに1年待ってほしい。結婚するのに3年待ってほしい。
このような感覚でいると「遅すぎる」と見限られてしまいます。
結婚相談所では以下の日程感が普通です。
- 初対面~告白:3か月
- 告白~プロポーズ:3か月
- プロポーズ~挙式・入籍:3か月
相手に精神的な負担をかけるため
優柔不断な人は次のような要素があるため、相手に精神的な負担を与えてしまいます。
- 相手を待たせる
- 相手が代わりに決める
決断にはエネルギーが必要です。
それを相手にさせるということは、家事をパートナーに任せて自分はソファーでくつろぐ行為と同じ。
自分も同じくらい汗を流さなければ、相手からは「不公平」「自己中心的」と思われてしまいます。
決断ができなければその分、体を動かす・お金を出す、など、別のことで埋め合わせをしないと納得感を与えることができません。
優柔不断な人の心理


失敗するのが怖い
もっとも大きな要因は「失敗したくない」という心理。
その原因は以下のように様々あります。
- プライドが高い
- 自分に自信がない
- 気を使い過ぎる
- 慎重な性格
- 責任を負いたくない
失敗は誰もが恐れることで自然な発想。
年をとるほどこの心理は強くなっていきます。
優しい性格
全ての人を納得させられる意見は存在しません。
「ロバと老夫婦」という話では以下のように語られています。
老夫婦がロバに乗って移動していると誰かが
「2人で乗るなんてロバがかわいそうだ!」と苦言を呈する。
おじいさんがロバに乗り、おばあさんはロバから降りて歩いていると
「爺さんだけ楽をして婆さんがかわいそうだ!」と苦言を呈する。
おじいさんがロバから降りておばあさんを乗せてあげると
「爺さんを歩かせて自分がロバに乗るなんてけしからん女だ!」と苦言を呈する。
老夫婦はロバに乗らずに歩くと
「あいつらはロバの正しい使い方も知らないバカだ!」と嘲笑う。
全ての人を納得させる難しさ(参考:https://pbs.twimg.com/media/CArOcUOU8AApf2e?format=jpg&name=small)
これは、どんな意見でも否定・批判する人が居ることを示唆しています。
恋人との時間を優先すれば、以下のようにできなくなることも存在します。
- 友人との時間が減る
- 仕事ができない
- 趣味に没頭できない
自分の意見を持つということは、受け入れられない人・否定する人が現れるということ。
それを避けるために決断しない姿勢を取る。
分かる話ですが、決断しない姿勢を取ることも1つの選択ですから、支持する人・否定する人が必ず現れます。
感情に流されやすい
人の意思は感情によって左右されます。
好きな人には否定的な言葉を言えない。
苦手な人でも「嫌われたくない」という想いからはっきりと断ることができない。
感受性が豊かなことは素晴らしいことですが、それに縛られ過ぎると自分の意見(否定的な場合)が言えなくなることがあります。
完璧主義
「ベストよりベターを選ぶ」でも言及した通り、0点を60点に上げるより、90点を100点に上げるのは時間がかかり大変な労力を強いられます。
また、情報を集めすぎると選択肢が増えてかえって決断が難しくなります。
心理学の世界では「ジャムの法則」というものがあります。
これは、スーパーでジャムの試食販売を実施した時
- 6種類のジャムを用意
- 24種類のジャムを用意
どちらの方がより売れるのかを検証したもの。
結果は
- 6種類の場合:購入率30%
- 24種類の場合:購入率3%
で、選択肢が多い方が決断できない人が多い。という結果に。


理由は、以下のような要因があると言われています。
- 全部試食することができない
- 吟味できない選択の中に「もっと良いモノがあるかもしれない」と思い決定できなくなってしまう
優柔不断な人との付き合い方


好意をアピールする
基本的には自分からアピールする方が上手くいきやすいです。
優柔不断な人は確実性が無いと動かないもの。
そのため分かりやすい好意を示すことが大事です。
例えば、次のように分かりやすい言動を繰り返すことで、相手から確実に意識してもらえます。
- 言葉で「好き」と伝える
- デートにお誘いする
- 何度も伝える・誘う
意見を尊重する
基本的には受け入れるスタンスを取り、決断を迫らない・プレッシャーをかけ過ぎないこと。
優柔不断は一概に悪い事ではありません。
性格は一長一短であり、以下のように良くも悪くも見てとれます。
- 真面目⇔おもしろくない
- 流されやすい⇔相手を尊重する
- 慎重⇔ミスが少ない
そのため、その人にあったやり方・対応方法を取れれば良い付き合いができます。
自分がリードする
優柔不断は決断に時間がかかることがデメリット。
そのため、時間を短縮する方法をパートナーが補えば良いです。
例えば
- 選択肢を用意する
- 2~3個に絞って提案する
- 代わりに決めてあげる
上記ようなことをする代わりに、数字の計算は任せる。理論的な思考は任せる。
など、お互いの苦手をカバーし合うのも1つの形です。
期限を決める
いつまでも引き延ばされて時間を無駄にしないために、時間の取り決めはなるべくしておいた方が良いです。
- 5分以内に決める
- 1週間以内に返事する
真面目な人や完璧主義な人はこのように時間で区切る方が、かえって返事がしやすいことがあります。
注意点は、期限を詰め過ぎないこと。
最低でも普通の人と同じ。
余裕があるなら普通の人の2倍くらいの余裕を持たせた方が、優柔不断な人にとってはありがたく感じます。
小さな決断から促す
決断力は知識や経験が積み重なるとその思考も早くなるもの。
ですから完全に自分がやるのではなく、余裕があるなら促してみるのも良いです。
ポイントは次の2点。
- 安心感を与える
- 失敗を責めない
「何を選んでも大丈夫」と声をかけたり、何を選んでも失敗しない選択肢を用意する。
また、仮に失敗したとしても責めたり落胆したりしない。
このような態度がパートナーに自信を与え、徐々に決断力が上がっていきます。
優柔不断の良い点


慎重でミスが少ない
失敗を恐れるということは大きな失敗を犯す可能性が低いということ。
降りかかった危険を払いのける力は大事ですが、そもそも危険に遭わないように行動するのも大事なこと。
頻度で言えば後者の方が圧倒的に多いです。
ただ、結婚では以下のように決断の機会が多く訪れます。
- 挙式
- 仕事
- 住まい
- 子供について
- 親族との付き合い
- 経済面
ここをどう乗り越えるかはあらかじめ考えておいた方が良いです。
短期的な感情に左右されにくい
優柔不断な人は過激なことをしないのが特徴。
暴力的な言葉を発したりしないですし、力に頼らない手段を取りますから、それが安心感につながるという特徴があります。
周囲の人の意見や感情を考慮しやすい
相手の意見を断れないということは、他人を尊重している証拠。
多少無茶な意見でも受け入れてくれやすい特徴があります。
チームでの意思決定においては、多様な意見を調整する能力(協調性)があるとも言えます。
深い洞察力を持っている場合がある
優柔不断な人は人よりも思考時間が長いことから、考えていることに長けている。
つまり他人が気付かない点に気付く可能性がある。とも言えます。
これは洞察力が鋭いとも言えます。
まとめ:優柔不断は一長一短。変えるよりも上手く付き合うことを考える


優柔不断は数ある性格の1つであり、良いも悪いもありません。



ただ自分の仕事に合っているか。相手との相性が良いか。というだけ
また、性格は一朝一夕で変えられるものではありませんから、無理して変えようと思わず、その性質を受け入れてどうするかを考えることが大事。
- 環境を変える
- やり方を変える
自分に合うやり方・環境が見つかれば今のままでも十分満足度を上げることができます。

