恋愛相談で回答をしていると、たまにご両親に関係する相談を受けることがあります。
- 「彼の両親に嫌われている」
- 「親が干渉してくる」
- 「結婚を許してくれない」
- 「反対するが理由を教えてくれない」
相談内容はさまざまですが、根本原因や基本的にとるべき行動・解決策は大体同じです。
そこで今回は、以下について解説していきます。
- 親に恋人との交際を反対されたときの対処法
5つのパターン別アドバイス - 親や義両親に交際を反対されたら?
原因別にできることを解説 - 親が恋人に反対している理由と乗り越え方
体験談付きアドバイス
両親に恋人との交際を反対されたときの考え方・捉え方

自分の親が交際に反対しているとき

- 恋人の味方をする
- 恋人のポジティブな面をアピールする
- 無理に仲良くさせようとしない
- 最悪、縁を切る覚悟をする
このパターンの場合、両親は恋人に不安を抱えていることが多いです。
- あの人とは付き合わない方が良い
- 付き合うと後悔する
- あなたのためを想って言っている
そんな時は「そんなことはない」「一目見ただけで何が分かるの?」というスタンスで、恋人の味方をするのが鉄則。
両親と恋人を無理に仲良くさせようとせず、最悪の場合、両親と距離を取る覚悟をする方が良いでしょう。
両親が交際を反対するのは、「子供に幸せになってほしい」「不幸になってほしくない」という想いから。
そのため、「自分の事は自分で決める」「自由に決められないことの方が不幸」と、あなた自身が強い意志を示すことが効果的です。
逆に「お前には無理だ」と、自分の未熟さを指摘された場合は、恋人に協力してもらいましょう。
顔合わせをして「本当にうちの子でいいの?」と両親から言われても、恋人が「はい!」と力強い返事をすると納得を得られやすいでしょう。
義両親が交際を反対しているとき

- 足しげく通う
- 恋人から絶大な信頼を得る
- 自立する(特に経済面)
- ほどほどの距離感を保つ
この場合は、自分の信頼が足りていない場合が多いです。
考えられる対策は次の通り。
- 足しげく通い義両親との接触頻度を増やす
- 素性を明らかにする(名刺を渡す)
- 恋人と安易に身体の関係を持たない
- 事前報告を心がける
わたしの友人は、彼女と早々に身体の関係を持ち、義両親から「家の敷居をまたぐな」と言われたことがあったそうです。
ですか、恋人から絶大な信頼を得ていたことと、足しげく義両親の実家に通ったことで信頼を回復し、今では酒の席を共にするくらいの仲に発展したそうです。
由緒ある家系で立場が違う場合や、相当嫌われている場合は恋人からの信頼がものを言います。
普段から恋人との絆を深めておき、何があっても自分の味方をしてもらうようにしておきましょう。
恋人が親から嫌われているとき

- 恋人の味方をする
- 恋人のポジティブな面をアピールする
- 無理に仲良くさせようとしない
- 最悪、縁を切る覚悟をする
この場合は「自分の親が交際に反対していると」と方針は同じ。
恋人の味方をして、両親と無理に仲良くさせないことが大事です。

どんな人間にも合わない人は居ます
「もう大人なんだから…」と関係改善を恋人に丸投げせず、自分事として積極的に関わっていくこと。
仕事では嫌いな人とも付き合う必要がありますが、その考えをプライベートに持ち込むと、破局するのは時間の問題です。



両親に強く言えるのは自分しかいません
恋人が義両親から反対されているとき


- 恋人から絶大な信頼を得る
- 自立する(特に経済面)
- ほどほどの距離感を保つ
この場合は「義両親が交際を反対しているとき」と方針は同じ。
自分に及ばない点があって反対されていることが多いですから、恋人との信頼を得ることが最優先。
ただ、家庭の事情はそれぞれ異なります。
安易に踏み込むと話がこじれる恐れもありますから、自分から積極的に動かないこと。
- 恋人が消極的な姿勢を見せるなら介入しない
- 恋人から助けを求められたら全力で応える
このように恋人の意思を尊重して進めるようにしましょう。
自分や恋人が未成年で親に交際を反対された場合
- 親の忠告を聞く(正面からぶつからない)
- 勉強や貯金をして巣立つ準備をしておく
- 恋人との信頼を構築しておく
- 経済的・精神的に自立を果たしたら強気に出る
自分や恋人が未成年の場合は、対応が変わります。
成人するまでは親の忠告をよく聞き、親との関係が悪化しないように努めてください。



関係改善が困難なら、せめて現状維持を貫くこと
親は子を教育する義務がありますが、成人するとその義務は無くなります。
その時までに、一人でも生きていける力(特に経済力)を身に着け、両親の「依存」から脱却すること。
自立すると自分の意見を主張しやすくなります。
なぜ両親は恋人との交際を反対するのか


理由を突き詰めると、たいてい次のような要素が含まれていることが多いです。
ただし、本当のことを言うと反感を買ってしまったり、自分が議論で負けてしまう。
そのため言えない。あるいは「親の言うことは絶対」などと根拠のないセリフで引き留めようとしてきます。
プライドや面子を保ちたいため
例えば、子供が素行の悪い人と結婚すると、その人と親族になるため
- 親族から白い目で見られる
- 結婚を許した自分の判断が疑われる
このように、子供だけでなく親である自分たちの評判にも影響を及ぼします。
それを嫌って以下のように、当事者以上に恋人を値踏みすることがあります。
- ステータスの高い人しか迎え入れない
- 品行方正な人しか迎え入れない
- 両親がブライダルチェックをしたか確認する
自分事として捉えている
親は「子供を立派に育て上げる」とある種の使命感を持っている場合があります。
- 過去に犯した失敗を子供にさせたくない
- 他の子よりも「いい子」に育つと親として鼻が高い
- やり直したい気持ちを子供を通じて実現させる
子供の成長を自分に投影させたり、当事者意識が強すぎると、次のような発想になってしまいます。
- 子供の功績=親の功績
- 子供の汚点=親の汚点
結婚は本人同士の合意によってのみ成立するもの。
そこに割り込んで反対するということは、自分事として捉えている証拠です。
自分たちが被害を被らないようにするため
- 犯罪に巻き込まれたくない
- 相手のご家族に迷惑をかけたくない
このように、自分達に被害が及ぶことを避けて交際を反対するパターンもあります。
成人してるとはいえ、子供に責任能力が無かったり、経済力が無い場合、親に責任が生じることもあります。
- 借金や不動産の連帯保証人
- 仕事の緊急連絡先
親が自分達の身を案じて「やめておけ」と止めるのは自然な発想です。
シーン別、交際を反対される原因と対策


恋人の悪口を言う
- 憂さ晴らし
- 息子(娘)の説得
悪口を言う両親は、たいてい性格に原因があります。
自分のことを棚上げしたり、他人のせいにする傾向が強く、憂さを晴らすために言っている場合がほとんど。
悪口を言い続けて根負け(説得)させる意図を持っている場合もあります。



悪口を言うのは簡単ですからね…
- 距離を置く
- 他の身内を味方につける
最も現実的なのは両親と距離を置くこと。
角を立たせたくない気持ちは分かりますが、以下の状態を挽回するのは非常に困難です。
- 悪口を言うくらいに信用を失っている
- 普段から悪口を言う人を改心させる



親には年上というアドバンテージもあるため、なかなか聞き入れてもらえません
もし両親と和解したいのなら、複数人で立ち向かうこと。
特に、両親以上の年代の人(以下)から協力を得られると、説得できる可能性は上がります。
- 両親の両親
- 両親の兄弟
- 両親と同年代の親戚
- 両親と関係の深い人
交際に反対する理由を教えてくれない
- 上手く言語化できない
- 言ってもどうせ聞かないと思われている
- 自己中心的な理由だから
- 根拠が無いから
両親が交際を反対する理由を教えてくれないのは、上記の可能性が考えられます。
言語化は両親の能力に起因するものですが、それ以外は「言っても納得が得られない」と両親から思われているため。
普段の関係値が重要です。
- 融和的な態度を示す
- 普段からコミュニケーションを取る
理由を教えてくれないのは、両親との信頼関係が築けていない可能性が考えられます。
- 親子共に頑固
- 理由が両親のエゴ
- 反論の余地を与えるだけと両親が分かっている
- 普段会話しない
頭ごなしに否定せず、両親には両親の考えがあることを受け入れること。
上手くいかないカップルも、まず相手が変わることを望むものですが、それでは上手くいきません。



「まず与える」というスタンスが大事です
礼儀が無い・常識が無いと言われた
両親と自分の(常識の)基準値が違う
正直これは各家庭の価値観によるため、相互理解が難しいです。
具体的に考えられる事案は以下の通り。
- 自分から挨拶してこない
- 遅くまでデートをしている
- 頻繁に性行為をしている
- 勝手に家を使われている
総じて言えることは、「息子(娘)に悪影響を与える」と思われていること。
もし、仕事や勉強が大切な時期に失恋なんてしたら。何かトラブルに巻き込まれたら…。
親は子供に対して多大な時間・お金をかけていますから、恋愛よりも仕事や学業に専念して欲しいと思うものです。



子供がいい年(30代~40代)になってくると反対されなくなってきます
- 無理して関わらない。現状維持を貫く
- 指摘されたことはやらないようにする
- 遊び過ぎない
基本的には無理して関わろうとしないこと・恋人と羽目を外し過ぎないこと。
両親とは仲が良いに越したことはありませんが、両親の方が年上で経験豊富。
そのような人を説得するには、それなりに信頼される実績や権威性が必要です。



例えば、学歴や有名企業の名前、高年収など
礼儀や常識は普段の考えからにじみ出るもの。
直そうと思っても簡単に直せるものではないため、これ以上の失態を重ねないように努めること。
接触頻度は最小に留め、現状維持を貫く方が簡単で現実的です。
両親を説得するための効果的な方法


恋人から絶大な信頼を得る
これが最も確実な方法。
学歴や権威性が得られると、親が次に臨むのは結婚・出産。
30代、40代になると「誰でも良いから結婚しろ」と、相手の出自に贅沢を言わなくなってきます。
また、子を大事にする親ほど子の意見を尊重するもの。
恋人から信頼されていることを判断材料にする両親も多いです。
もし話が通じなくても、恋人から信頼されていれば駆け落ちすることもできます。
有名大学・有名企業に入る
権威性は言葉に重みを与えます。
例えば「努力は嘘をつかない」というセリフを、その辺のおじさんが言うのと、大谷翔平が言うのとでは受け取られ方は違ってくるでしょう。
- 物理的な力(筋力、武力)は抑止力になる
- 相手が雲の上の人(社長や有名人)だと委縮する
- 決定権を持っている人(上司)には強く言えない
このように力や権威性は人を説き伏せるのにも有効です。
有名大学に卒業したことを明かしたり、有名企業の名刺を渡すだけで「能力が高い」ことをアピールでき、相手を納得させやすくなります。
誠実な対応をする
両親は年上の人間。
今まで沢山の人を見ていますから、口では何とでも言えることを知っています。
そのため、言葉よりも行動で示すこと・言われる前にやることが大事です。
具体的には次のような言動。
- 事後報告はNG
- ハキハキと喋る
- 将来の日程を示す
- 足しげく通う
- 両親の提案はなるべく引き受ける
- 安易に身体の関係を持たない
人やカメラが見ていない所でも襟(えり)を正す。
そのような姿勢が、無意識の言動にも反映されます。
両親が交際を認めず恋人と別れそうになった時の対応


方向性を決める
まずは自分がどうしたいのか。を決めてください。
親とも恋人とも仲良くしたい。
それができれば理想ですが、現実はそう上手くいかないこともあります。
現実を生きるには現実的な視点が必要。
両親と恋人、どちらかを選ばなければいけない状況になった時、どちらを選ぶか。
確固たる思いや信念を持っていれば、行動も早く起こすことができます。
自立する
両親を説得する意味でも、最悪縁を切るという意味でも、自立はしておくほうが良いです。
生活の一部を両親に頼っていると、両親なしでは生きられない「依存」の状態になってしまい、次のような状況になってしまうかもしれません
- 不利な条件を突きつけられる
- 「援助をしない」など脅される
- 未熟な印象を与えてしまう
(信用されない・聞いてくれない)
経済的な自立を果たすと、取れる選択肢も多くなります。
両親と距離を置く
最後の手段。
両親と仲良くなるに越したことはありませんが、合わない人は誰にでもいます。
- 会社なら退職する
- 友人なら縁を切る
などできますが、身内の縁を切ることは簡単にできません。



法律上の問題もありますからね
そのような場合は、物理的な距離を置くこと。
具体的には、次のような対策をするのが無難です。
- 無理に仲良くなろうとしない
- 離れて暮らす
- 接触時間を限りなく少なくする
筆者の体験談


最悪駆け落ちするという覚悟を持っていた
わたしは初めて義両親と顔合わせをする時、「もし結婚を断られたら、最悪駆け落ちしよう」と思っていました。
具体的には
- 経済面の自立:
収入や貯金を確認して、「最悪恋人と子供1人なら面倒を見れる」という目星を付けていた - 恋人との信頼関係構築:
彼女(妻)は両親に依存しておらず、わたしを優先してくれそうと思っていた - 許しを請うようなワードを避ける:
「彼女と結婚させてください」ではなく「彼女と結婚します」と言った
このように、最悪の事態を想定して、「何とかなりそう」という算段をつけていました。
義両親の望みはなるべく叶える
わたしは義両親とそれほど深い親睦はありません。
- 妻の実家に行くのは年に一度だけ
- 連絡先は実家しか知らない
(一度もかけたことは無い) - 義母からLINEに誘われたことがあるが断った
(妻から断ってもらった)
今風の付き合い方だと自負していますが、以下のように、義両親の望みはなるべく叶えるようにしています。
- 妻の親戚一同が集まる披露宴に参加
(アウェー感が半端なかった) - 「孫と旅行に行きたい」という提案を承諾
上記のような態度が信頼に繋がっていると思います。
恋人の信頼が厚かった
わたしは両親が好きではなく、反面教師として捉えていました。
妻もわたしと似たような考えを持っており、それほど義両親に依存しているわけではない。
(子供を育てる時も「実家は嫌」と言うくらいに(イメージ)自立心は強かった)
それが信頼を寄せる良いきっかけになったと思います。
実際、義両親が結婚を許してくれた背景には「娘(妻)が懐いているから」という理由もあります。


まとめ:ベストよりもベターを選ぶ


できることなら仲良くしたい。
それは誰もが思うことですが、価値観は人それぞれ。
合わない人もいるのが普通です。
- 合わない相手とは距離感を保つこと
- 話の通じない人とは距離を置くこと
自分を幸せにできるのは自分自身ですから、まずはご自身の身を案じてください。

