- こちらからアプローチするとたいてい断られる
- 何がいけないのか分からない
- 自分のお見合い成功率が高いのか低いのかわからない
婚活時のお見合いは多くの人がつまずくポイントです。「勝手がわからない」「お断りの理由を教えてくれない」などによりお見合いの成功率はどうしても下がりがち。結婚相談所で婚活したわたし自身も、当初は「22人に声をかけて1人から返事がくる」くらいの確率でした。
この記事ではお見合いの成功率を上げる方法を、10か月で成婚退会した筆者が解説します。わたしはこの記事に書かれている内容を実践し、お見合い承諾率が5.3倍になりました。
お見合いでよく使われる3つの確率

お見合いでよく使われる確率には次の3つの意味があります。
- 承諾率(成立率・快諾率):オファーしたお見合いが決まった確率
- 成功率:お見合い後に交際が始まった確率
- 成婚率:プロポーズが成功した確率
お見合いの成功とは、次のステップ(交際)に進めた時。
会うことが確定した段階では「承諾」「成立」「快諾」などの言葉で区別されます。
承諾率とは、オファーしてお見合いが決まった確率
承諾率とは「オファー(申し込み)をしてお見合いすることが決まった確率」のことです。メディアによっては「成立率」や「快諾率」と言われることもあります。
IBJの調査によると、男性(全年齢)のお見合い承諾率は8~14%です。
| お見合い数 | 申し込み数 | 申し受け数 | |
|---|---|---|---|
| 成婚者 | 12件 | 51件 | 36件 |
| 退会者 | 3件 | 30件 | 6件 |
出典:2024年度版_成婚白書
成功率とは、お見合い後に交際が始まった確率
成功率とは、お見合いが終わって「交際してもいいですよ」とOKの返事をもらった確率のことです。
IBJの調査によると30代男性のお見合い成功率は23~40%と言われています。
| お見合い数 | 交際数 | |
|---|---|---|
| 成婚者 | 12件 | 5件 |
| 退会者 | 5件 | 1件 |
出典:2024年度版_成婚白書
成婚率とは、交際後プロポーズが成功した確率
成婚率とは、「婚活が成功して結婚相談所を退会する確率」のことです。一般的には「婚活の成功=プロポーズ成功」を指すため、プロポーズが成功した確率とも取れます。
IBJの調査によると30代男性の成婚率は13%~68%です。
| 年収 | 30~34歳 | 35~39歳 |
|---|---|---|
| 300万未満 | 17% | 13% |
| 300~400万 | 28% | 23% |
| 400~500万 | 44% | 37% |
| 500~600万 | 56% | 47% |
| 600~700万 | 59% | 57% |
| 700~800万 | 65% | 58% |
| 800~900万 | 63% | 59% |
| 900~1000万 | 54% | 68% |
| 1000万以上 | 54% | 57% |

年収が高いと成婚率は高くなる傾向にあります。
お見合いを承諾してもらえない原因

お見合いを承諾してもらえない原因は、大きく分けて「質」と「量」の2つが挙げられます。
- 質:プロフィールが魅力的でない
- 量:申し込み回数が少ない
プロフィールが魅力的でも、申し込み回数が少ないとお見合いに進める確率は低くなります。逆に申し込み回数が多くても、プロフィールが魅力的でないと、やはりお見合いに進める確率は低くなります。
「質」と「量」どちらかに振り切るのではなく、どちらも及第点を取るのが婚活のポイントです。
プロフィール内容が魅力的でない
プロフィールの内容が魅力的に思えない場合は、異性からの申し込みは来ません。
理由は、婚活市場にはライバルがたくさんいるため。婚活の最終的な目標は「数ある異性の中から、たった一人のパートナーが見つかれば良い」です。多くのライバルがいる中でひときわ輝く存在にならなければ、お見合いを承諾してもらえません。
結婚相談所の場合は、上記に加えて「これだけお金をかけたんだからもっといい人を捕まえたい」という心理も働きます。コピペの定型文は論外、ライバルと同じレベルでもまだ足りません。プロフィールには、オリジナリティのある文章が求められます。
申し込み回数が少なすぎる
申し込み回数が少なすぎると、お見合いの承諾率も下がります。
お見合いの承諾率は一般的に10%程度と言われています。これは月に10人に申し込みをして、ようやく1人とお見合いができるというレベル。いつ結婚したいかにもよりますが、「半年~1年以内に結婚したい」と考えているなら、月に9件以下は少ないです。
月に30件前後は申し込みをかけてください。
お見合いの成功率を向上させるための具体的な方法

お見合いの成功率を上げるためには「質」と「量」を高める必要があります。
「質」と「量」、どちらにも共通して言えることは「手間をかける」必要があるということ。プロフィールの情報を定期的に更新したり、申し込み回数を増やしたり、手間を惜しまない態度が結果に結びつきます。
プロフィールの写真や内容を更新する
プロフィールで効果が大きいと感じるポイントは以下の3点です。
- スペック
- 写真
- 自己PR
スペックはなるべく理想値に近づける
お相手を検索する時、まずは何らかの条件を入力して検索をします。そのため、年収や年齢、住まいは好条件なほど承諾率が上がります。小さなテクニックとしては、端数は四捨五入すること。
- 身長169cmなら170cmにする
- 体重58kgなら60kgにする
- 体重83kgなら79kgにする
身長は±1cm、体重は±5kgくらいなら許容範囲と個人的には思います。
ただし、上記は本質的な対策ではないため、過信は禁物。申し込みの承諾率が0.1%上がるくらいのものです。
その他、敬遠されるスペックは以下の通りです。
- タバコを吸う
- 親との同居を希望する
- 過度な肥満
- 経営者、アルバイト、無職
- 年下しか求めない
上記にはなるべく該当しないようにすると、お見合いの承諾率は上がります。結婚相手に求める条件について、もっと知りたい方は以下の記事をご覧ください。
写真は写真館で撮影する
出てきた検索結果から、次に判断するのは顔写真の見た目。同じ年収、同じ年齢の人なら、見た目が良い人が選ばれやすいです。

わたしも写真を撮り直しただけで申し込みの承諾率が5.3倍に上がった経験があります
良い写真を撮るときのコツは
- プロに頼む(自撮りではなく写真館で撮影する)
- 特に男性はメイクとヘアセットをしてもらう(料金相場は1.5万円以上)
- 婚活用の写真撮影を手掛けている所(ノウハウがある所)
写真にはこれだけのお金や手間をかける価値があります。
自己PRは手間暇かけてオリジナリティのあるものを書く
写真が目に留まりプロフィールを見てもらえたら、自己PRが読まれます。
- 正しい日本語を使っているか
- 空白の欄は無いか
- テンプレートをそのまま使っていないか
ここで「会ってみてもいいかも」と思われて初めて、お見合いの申し込みが承諾されます。わたしは自己PR文章を見る時、次の点に注目していました。
- ビジネス口調になっている
- ネガティブな情報や相手に求める条件を書いていない
- 文章量がやや多く、オリジナリティのある文章か
このような点を意識して自己PRを書けばお見合いの承諾率は上がります。
相手に求める条件を緩める
お見合いの成功率が低い原因には、求める条件が厳しすぎる場合もあります。例えば「絶対に28歳でないといけない」「4大卒は最低条件」など。厳しい条件のまま婚活を進めると、時間だけが過ぎてしまい(年を取り)、余計に成功率が下がってしまいます。
仮に本命の人に出会えたとしても、交際経験がないとお見合いやデートでフラれやすいです。最初は求める条件を緩くして、交際経験を積みながらお相手を探すのが現実的です。



わたしは途中で容姿に関する条件を緩めました
申し込む回数を増やす
申し込み回数を増やすことは、お見合いの成功率に直結します。
お見合いの承諾率は一般的に10%と言われています(出典:2024年度版_成婚白書)。これは少なくとも、月に10件申し込みをしなければ1人も会えない計算です。
ただし、プロフィールや写真を変更するなどして「質」も上げなければ、時間の浪費につながります。プロフィールの「質」と申し込みの「量」、両方を上げるように心がけましょう。
お見合いの申し込みを受けたらなるべく受ける
申し受けには回数制限がありません(※ツヴァイは10回まで)。相手からお見合いの申し込みが来たときは、なるべく受けるようにしましょう。
相手からのお見合い申し込みは承諾率も高いため、経験を積むチャンスです。お話してみると「意外とよかった」と思うかもしれないため、結果的に成婚率も上がります。



わたしも途中から「ちょっと微妙かな……」と思う相手でも積極的に会っていました
お見合い当日の成功率を高めるポイント


お見合い当日の成功率を高めるポイントは「相手の立場になって考える」視点を持つことです。
- 身だしなみを整える
- 理解を示す
- お礼のメッセージを送る
全て「当たり前のこと」と思われるかもしれませんが、人によって「当たり前」の基準値は異なります。会社でも、元気よく挨拶する人とそうでない人がいるように。お見合いでも当たり前の基準値を上げることが最も効果の高い施策です。



お見合いに特別なノウハウは要りません。当たり前のことを当たり前にやる。ただこれだけです。
第一印象を良くするために身だしなみを整える
身だしなみは印象を左右する重要な要素です。
- デート場所に似つかわしくない服装
- 周りの人と明らかに違う服装
- 寝ぐせや口臭、無精ひげ
このような姿だと、「周囲に合わせる気が無い=気遣いができない・自己中心的な人」という印象を与えてしまいます。
ホテルラウンジやパーティー会場ではスーツ。それ以外の場所ではスマートカジュアルが無難です。清潔感を保つこともお見合いでは必須。女性は美意識が高いため、服のシワや靴の汚れ、爪の汚れなど、細かい箇所もすぐに見抜いてしまいます。
相手の興味・関心に理解を示す
お見合いでは相手の興味・関心に理解を示しましょう。自分の話ばかりする人や、相手の話を興味なさそうに聞く人は「パートナーを大事にしない人」と思われてしまいます。
事前に相手のプロフィールをチェックして、どんな話題が刺さりそうか。どんな話題なら興味を持ってくれそうか。を考えることが大切です。
ポイントは「人が最も興味を持つのは自分の話」ということ。例えば、以下の話題はいつの時代も興味を持たれるものです。
- お金の話
- 健康の話
- 珍しい体験談や武勇伝(自慢話)
- 趣味や娯楽の話
ただし、お見合いの場で上記のような話はなかなか出ませんから、世間話から相手の興味関心のある話題に繋げるのが鉄板です。相手の質問に答えたうえで、同じ質問をし返すのも良いです。



モテない人は自分が興味を持っている話題で楽しませようとしますが。モテる人は相手の興味ある話題で楽しませます
お見合い後にお礼のメッセージを送る
お見合いが終わったらお礼のメッセージを送りましょう。人は自分が満たされて初めて他人を気遣えるものです。
- 貧乏な時に寄付はできない
- 餓死しそうなときに他人に食べ物を与えられない
- 精神的に病んでいる時に他人を励ませない
そのため、「まず自分から与える」精神を持っていると、相手がいい気分になりやすく好感を得られやすいです。



多くの人は「もらったぶんだけ返す」というマッチャー(公平)の精神を持っています
お見合いの成功率に対する姿勢と心構え


お見合いの成功率を上げるには、とにかく試行回数を増やすことです。例えるならテスト勉強のようなもので、次のようなサイクルで徐々に点数は上がっていきます。
- 分からないことはまず勉強する
- 実際に過去問を解いてみる
- 答え合わせをする
恋愛や婚活もテスト勉強と同じで、以下のようなサイクルで徐々にモテるようになっていきます。
- 分からないことはまず勉強する
- 実際にお見合いをしてみる
- お断りの理由を聞いて次に活かす
お見合いの成功率を気にしすぎず、まずは行動してみよう
多くの人がつまずくポイントは、行動回数が少ないことによる経験不足です。
- フラれて傷つきたくない
- 条件に合う人がいない
- 時間を無駄にしたくない
気持ちはわかりますし、わたしもできることなら一発で成功したいと思います。ですが、現実にはある程度の失敗も許容しなければいけません。
一発で成功する人は稀です。「歩く」や「自転車に乗る」という動作も、子供の頃に沢山の転倒を繰り返した末にできるようになるもの。人は数をこなすことでできるようになっていきます。
- 無傷で成功しようと思わない
- 振られる覚悟を持つ
このような気持ちをもつと、行動力は上がります。
失敗から学んで次のお見合いにつなげよう
失敗から学ぶ姿勢もお見合いでは大事です。テストでも、答え合わせをして間違っている点を重点的に復習するように。お見合いでも、フラれた理由を探して改善すると必ず成功率は上がります。
ただ、お見合いの場合はフラれた理由を教えてくれないことが難点。何も言われずいきなりブロックされることが多いため、どこに課題があるかが分からず時間だけが過ぎていきます。
振られた理由を知るには「人に聞く」しかありません。
- 相手に直接お断りの理由を聞く
- 第三者に経緯を詳しく話して助言をもらう
- 婚活アドバイザーに聞く
最も簡単で確実な方法は、結婚相談所などの「婚活アドバイザーに聞く」ことです。婚活アドバイザーはたくさんの成婚者を見ているため、確度の高い助言をもらえます。
お見合いの成功率を気にするよりも行動量を上げることが大切


成婚者の視点から、効果が高いと思うお見合い対策は次の3つです。
- お金に糸目をつけず最高の写真を撮る(効果大)
- 条件を緩和する(緩和するほど効果あり)
- 相手に興味関心を持つ(実感しずらいが後々効いてくる)
お見合いの成功率を上げるためには、ある程度の失敗は許容して行動量を上げることが大切です。行動量が増えるとたくさんの結果が得られ、自分の課題をいち早く見つけられます。大切な時間を無駄にしないためにも、失敗を恐れずつき進んで下さい。













